【感想・ネタバレ】炎上する社会―企業広報、SNS公式アカウント運営者が知っておきたいネットリンチの構造のレビュー

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Posted by ブクログ

タイトルよりおとなしい内容。真面目な研究スタイル。炎上に参加する人は、必ずしも、生活に不満があってその捌け口として、人を攻撃しているのではなく、規範意識が強い人が多いというのは、面白い指摘。自分のこと正しいと思ってる人は、他人に攻撃的だし、厄介ってこと。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

 炎上対策のお勉強。

 2014に行ったウェブモニタ調査(n=19,992)をもとに、過去1年以内の炎上の参加経験者は、ネットユーザー全体の0.5%、数十万人前後と推計しています。
 現在はもう少し参加経験者は多いのではないかと考えられます。…少なくとも100万人は超えているのではないかと私は推測しています。

 …炎上では、炎上した者が実社会で処分されたり、時には自殺に至らしめるまで追い詰めるほどの抗議が行われることがあります。なぜそこまでネットでの批判が過熱し、さらに所属先などにわざわざ電話で抗議する人々が出るのかといえば、批判的・攻撃的な感情をネットで表出しあうことでそれらが強化されるからなのかもしれないと考えられます。

 ソーシャルメディアの発展とともに炎上は増えており、さらにマスメディアを含めたメディア環境が変化したことで、影響力が大きくなっています。また、みんなで特定の人や企業を叩いて盛り上がるという「祭り」としての側面と、間違ったことをした相手を糺す「制裁」としての側面があると考えられます。

 大渕憲一は、攻撃を和らげる戦略として謝罪という行為を研究しています。その中で、謝罪という行為に含まれる6つの要素を挙げています。
「負事象の認知」
 自分の行為によって被害など負事象が発生したことを認める
「責任受容」
 負の事象の発生に対して自分に責任があることを認める
「改悛表明」
 自分が悪かったと認識し、反省していることを表明する
「被害者のいたわり」
 被害者の苦しみに理解を示し、これを和らげようと努める
「更生の誓い」
 危害や違反行為を繰り返さないと誓う
「赦しを乞う」
 被害者(あるいは関係者)に赦しを求める

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2021年04月17日

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