感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年03月10日
空気感の温かい、生きる気持ちがジワジワ湧いてくる、どちらかというと、哲学書の部類に入るのではないでしょうか。
ページをめくる時のワクワク効果を、最大限に活用しています。
Posted by ブクログ 2021年02月07日
じゅえき太郎さんの絵も好きですが,内容が「響く」.
ムシできないコラムでは虫の知識がつきます!
外で見る蟻は若い蟻じゃなくて年を取った蟻とか,羽じゃなくて翅が正しい表記とか.
オオクロアリ:「何かほしい」と思ったら、まずは「何かあげる」。
☞自分の利益を考えるのなら,まずは相手に利益を与える
...続きを読むサバクトビバッタ:一番変えやすいのは自分自身だぞ。
☞つらいとき,周りを変えようとしないこと.自分を変えるほうが間違いなく簡単だから.
サカダチゴミムシダマシ:どんな生き物も結局、「つらい」と「うれしい」を繰り返していくしかないんです。
☞「つらい」がないと,本当の「楽しい」「うれしい」もない
サハラサバクアリ:「逆にチャンスじゃね?」
☞「ピンチはチャンス」ってありきたりの言葉だけど生き物の心理をよく表している.
カイコガ:生き物はね、慣れちゃうの。
☞頼りになる人がそばにいるのはリスク.その人に頼る生活に慣れて,いつの間にか一人では何もできなくなっちゃう.
ナナホシテントウ:自分が相手を責めたくなった時は、大抵自分も責めたい時だって。
☞世の中にある争いのほとんどは「正義」と「正義」がぶつかっているんだから,相手だけが悪いとは言えない.
オオコノハムシ:長所の裏には必ず短所がある
☞人に誇れる長所があっても,その裏には必ず短所があると自覚しておくこと
ヘラクレスオオカブト:好きになってもらえたら、短所に注目されることは少ないんだ。
☞「特徴×特徴」で勝負する.アピールポイントは2つかけあわせて,存在感を際立たせる.
ピーコックスパイダー:伝えなければ、相手からすれば思っていないのと同じなのさ。
☞相手に対して「なんで分かってくれないんだ」と不満を抱いたとき,そもそも相手が本心に気づいているかはとても重要.
クサカゲロウ:基本的に生き物って、近くにいる存在と衝突してしまうんです。
☞「1対1」の問題をひとまず置いておいて,「二人」にとっての共通の問題を見つける
ニホンミツバチ:「みんなの幸せ」と「個人の不幸せ」はせっとなの。
☞集団で生活している限り,理不尽な犠牲は必ずあるもの
ウラナミシジミ:そこまでこだわりのない部分は、積極的に妥協する。
☞優先順位の低いことは積極的に妥協したほうがよい
エダナナフシ:生き物は大きくなると、凝り固まって、変化に対応できなくなるんじゃ。
☞本当の強さとは,「傷つかないこと」ではなく「傷ついても再生して前に進めること」
Posted by ブクログ 2023年06月19日
和むイラストと、ユーモアのある文章。
現代の悩みを、温かく聞いてくれた一冊。
ラストのアリさんのお話しにハッと気付かされ、涙がにじんだ。
上ばかり見ず、たまには下も見てみたい。
昆虫がすぐそこで頑張って生きている。
Posted by ブクログ 2020年12月29日
色んな面で非常によく出来ている本でした。
図鑑としても楽しめるだけでなく、虫からどんなことを学べるか、ダメサラリーマンと虫とのコミカルな会話から面白いほどよくイメージすることができます。人間は誰しもこのサラリーマン太郎のような気持ちを持っているものです。虫の生態が会社でどう活きるか、具体的な気持ち...続きを読むや実例とともに挙げられていたのは秀逸だと思いました。
特に良かったのは、虫たちの生態を教えてあげようということを、虫たちが太郎への愛情からしていたという最後の部分です。生き物から学べることは人間へのプレゼントだと考えることもできるわけです。
数千年前に書かれた聖書の中にも、この本のテーマのような言葉があります。「動物に聞いてみたらどうか。動物は教えてくれるから。」とあり、続けて「これらも全て,知っているではないか。エホバ(神様)の手によって造られたことを。」とあります。
この本にあるような興味深い生態を知るとさらに、そこに意図的な知性があることを感じずにはいられません。