あらすじ
『音楽療法を考える』やマリー・シェーファーの翻訳などで知られる
臨床音楽学の第一人者が、高度資本主義、グローバル社会における
音楽のあり方を問いただし、持続可能(サステナブル)な音楽のあり方を
模索する切実な問題を投げかける意欲的な論考。
明るく楽しい音楽はどこから来たのか?
なぜウケのわるい難しい音楽が創り続けられてきたのか?
なぜクラシック音楽がえらくなったのか?
なぜ巷には聞きたくないのに音楽が溢れているのか?
どうして芸術家が構想する社会改革は失敗に終わるのか?
なぜみんな音楽から遠ざかりはじめたのか?
──みんな、不要となった音楽の掟にわれわれがしばられているからだ。
音楽によるヒューマニズムの押し売りに辟易しているあなたへ──
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
そもそもまず音楽の本というものを初めて読んだという事もあり、正直、1章・2章は専門用語のオンパレードで今一つ何が言いたいのかがよく分かりませんでしたが、3章以降は比較的分かりやすくなりましたし、少しずつ専門用語を調べながら読み返していくうちにいろいろと理解出来るようになってきました☆
この本ではやや否定的な意味合いで使われている上演型音楽には上演型音楽で良さがあると思いますが、それはさておきとして、参加型音楽であっても芸術となり得るという考え方は結構好きかも♪岡本太郎さんの本にもありましたが、「芸術はこうあるべきだ」というしがらみを捨て、何かとの比較では無く、もっと身近に芸術と接せられるようになりたい☆
やや偏った意見が多い気がしますし万人にオススメする感じの本では無いですが、その点も含めて読書会の課題本としてはかなり良かった気がするので星4つ。