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別シリーズと平行した視点の違いは新鮮だったが、後で読む方はどうしてもネタばれになるのでそこは残念。後になって、あの時こうすればよかったのにと言うのは簡単だが、ITに関する我が国の惨状が明らかになり、しかもこの先も期待を持てないのが気がかりだ。せめて本シリーズであるべき姿を楽しみたい。
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DASPAシリーズ第2弾は、巡査長真行寺弘道シリーズの「インフォデミック」と完全にリンクする、吉良サイドの物語。
コロナ禍の日本。自粛を呼びかける政府と、自由を盾に逆らうものたち。インフォデミックが自由陣営を描いていたのに対して、こちらはそういう者たちを国としてどういなしていくのかという目線が主体。
そして、真行寺と吉良の自由を巡っての口論が見もの。この闘いは真行寺の方に分があるような終わり方をするが、私には彼の理屈どうにも子供染みたものにしか思えない。自由を振りかざす人間に圧倒的に欠けているのは社会に属しているという自覚。ホント、どっか勝手にコミュニティを作って出て行って欲しいわ。
吉良サイドの物語は総じて話が大きくて、真行寺が自分の気持ちいいように動いている間に、世界的レベルでの外交の現場は休みなく動いている。そういう中で努力している人がいるからこその自由だと、大人なら分かりそうなものだけどね。
小説としてはDASPAシリーズの方が私は好きかな〜。吉良が女に弱いところが玉に瑕だけど。
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04月-21。3.0点。
巡査長真行寺「インフォデミック」と対をなす、DASPA吉良シリーズ。
コロナ禍のなか、浅倉マリというベテラン歌手が引退コンサートを画策。白石サランたちが協力する中、コンサートは行われるか。
インフォデミックとのからみは面白い。
ただ、前半ウィルスやら経済やらの記述が多く、意外と時間かかった。次作も期待。
Posted by ブクログ
真行寺巡査長の「インフォデミック」を吉良大介側から書いたストーリーと言うことで、国家的陰謀が解き明かされるのかと思って読んだんだけど、実は吉良もあんまり絡んでなくて、これはボビー(黒木)の協力の下、有名なあの人が使命感に駆られてアレンジを進め、そこに後からちゃっかり吉良が相乗りしているものであったらしい。
前作では異端児で型破りな印象で真行寺の好敵手に思えた吉良さんですが、本作では何だか結構俗物っぽくて、マウントを取るぞ的な言動に少し幻滅してしまいます。
組織の中に納まる型破りなエリートの吉良さんと、組織に巣くう一匹狼の問題児真行寺さんといった対比が当たっている感じです。
真行寺さんの方が野性味溢れて、僕は好きです。