あらすじ
女性を描き続けてきた著者が見つめる、この世界の現実。
『Sunny Sunny Ann!』『ハウアーユー?』以来、6年ぶり長編作品。
「勇気をもってくれた親へ
ありがとう
生まれてきてくれた命へ
ありがとう
勇気はアナタの中にある灯火」
サヘル・ローズ氏(女優)
「ようこそ、この世界へ」。
私たちは今、全ての子どもたちにこう、
語りかけることができるだろうか。」
安田菜津紀氏(フォトジャーナリスト)
第一子を妊娠し、生まれてくる我が子へ期待を膨らませる夫婦。
二人は、賢くて勇気ある子に育てば、明るい未来が訪れると信じていた。
出産を目前に控えたところに、夫婦はある少女の身に起きた事件を知る。
それは少女が賢くて勇気があった故に標的となった凶行だった。
無邪気に信じていた未来が揺らぎ、妻の心は動揺する。
これから生まれてくる子供に、私たちは何を伝えればいいのだろう――
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第一子の出産を待つカップルが主人公の話。確かネットで無料で読めるものだったかと思われます。
彩色は最小限で、どこか絵本的なタッチ。クレヨンとかクレパス、色鉛筆にあるような暖かみのある線で、見ているだけで楽しかったです。枠線のフレームはすべてカドが丸く、この作品の柔らかい印象を深いものにしている気がしました。
万人に届く、感情移入がしやすい、とは言えないストーリーかもしれませんが、素敵な絵、線、色、台詞やキャラクターの表情(姉妹らしき女の子のお母さんの母親らしい一面が好き)が散りばめられた良作でした。
電書板と大型本の2種類で値段に差はありますが、大きな絵で見ると満足度も高いかもです。
『ギリギリまで待ったほうが勝ちなんだよ クククク!』
開けた未来と世界に飛び立っていくのにふさわしいカット。
Posted by ブクログ
絵が描き込まれていて頭に入りやすくスルスルと読めてしまったけどテーマはそんなに軽くなく、、
表現がオーバーで共感できるところ、できないところがあった(産前に考えすぎちゃう、という点はとてもわかる)。
かしこくて勇気ある子どもになってほしいという願い、最後は自分から手をあげて大きな声で意見を言う子になってくれれば、とまとまっているが、それを求めるのも育ってきてからの個性次第…難しいなと考えてしまった。