あらすじ
第4回カクヨムWeb小説コンテストキャラクター文芸部門 特別賞受賞!
「しゃべっても、しゃべっても、誰にも届かないの」
窮屈だったわたしの日々に突如現れたのは、ありのままの私を認めてくれる、マジョでした。
娘を案じるあまり過干渉気味な母親、杓子定規な態度の担任。
日常に息苦しさを感じるユキノは、高校に行けずごはんを食べることもままならない。
だけど、自分と向き合いながら楽しく日々を過ごす自称“魔女”たちと過ごすうちに
心の中で絡まっていた気持ちが、少しずつほどけはじめる。 巻末にレシピ付き。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
不登校に悩むゆきの16歳と『魔女』を名乗るニワトコさん、ネコばあさんことキワコさんたちの交流の物語。
毎回、料理が出てくるのでお腹がすく。
ニワトコさんはイギリス人でも見た目が日本人。父親が日本人なので、イギリスで日本料理を作るために奮闘した父親のレシピを知っている。
母親の過干渉に苦しむゆきのは、『言いたいことが上手く言えない』
そんな中で、ニワトコさんやキワコさんと交流しつつ自分の言葉を見つけていく。
中盤位に出てくる魔女仲間のリリさんは日本人なのに、見た目が海外の人に見られてしまい職務質問を受けてしまう。
いろんな問題を含ませつつも重い話にはなっていない。みんな、いい人だから。
メインである『ゆきのと母親』の関係は独特なので外側から見ると『甘えているだけのゆきのと、子どものために必死な母親』に見えるだろうなとは思う。
これ、親が子どもの心を折っている状態なので虐待なんだけど、『優しい虐待』は気が付かれづらい。親自体もそれが虐待になっていると気が付いていない。
親子関係であっても『容姿の侮辱』はダメだし、『お金の管理をさせない』『料理(自立)を阻む』のも問題。『言語の略奪』も。流行りの言葉が下品に思えるのは分かるけど、そこは『私はあまり好きではない』と親が子どもに伝えるまではいいけど、「使用禁止」はやり過ぎ。
低成績者のための塾……の話だったかな。そこの講師が「料理はした方がいい。勉強に役立つから。野菜などを切る事で分数が体感的に理解できる」という話をしていたのを聞いて、なるほどと思った。他にもあったけど、忘れてしまった……。とにかく料理は机上の空論を体験として落とし込む作業らしい。
だから、ニワトコさんがゆきのに言う『料理ができるようになった方がいい』というのは理にかなっていると思う。
家族だから、難しいのも分かるし、最後まで「これで解決」にはなっていないのも現実的。パパが緩衝材になってくれるようになるというのが救いなくらいかなと思う。父親がまともな人で良かったとは思うし、母親も父親が一番好きと思っている人で良かった。
中高生くらいにもお勧めできる作品。
Posted by ブクログ
母と娘、お互いを思っているのにすれ違う感じ
共感しました
若い頃、声を出さずに耐えていた時にさり気ない言葉に
「見てくれている人がいたんだ」って思えて
込み上げてきたのを思い出しました
食べ物について、丁寧に書かれていたのも魅力的でした
部活の大会や、運動会の時に母が作ってくれた
ここぞって時のお弁当のメニュー…
もう、食べることができなくなった祖母が作ってくれた朝ごはん…
色々思い出して、ほっこりとした気持ちになりました
Posted by ブクログ
母と娘の『思いやり』の方向性の違いは身に覚えがありすぎて 胸が痛い場面もあるが、自分の中に閉じ込められた主人公が 第2の居場所で過ごす時間が心地よくて、外出自粛の時期に一服の清涼剤となった。装丁もやわらかで 手と目に優しい。
Posted by ブクログ
家庭環境が、少々自分と重なるところがあった。
親はいつまでも子離れできない
だから子供が自らに線を引かなくては
いけなかったんだなと。(一概には言えないが)
線引きは育ててくれた両親への裏切りと
思っていたがごく自然なことなんだなと。
自分がひとりっ子だからなのかどう
離れればいいかわからなかったり、
周りの友人たちを見て親離れ子離れしているのを
羨ましく思うとか、
親がもっとのびのびと外に出してくれればと
他責にしたりしてたけど、
ちゃんとバランスのいいところでしっかり
話あえればそれぞれが自立する術もあるんだなぁ…
巣立つことが悲しませるものと捉えしまっていたな。感謝や成長を伝える方法は必ずしも監視下にいることとは限らない!!
もっと早く読みたかったと思った。
親になる世代にも読んでほしいなー
我が子を思うと寂しくもなるかもしれないが。笑
出てくるお料理や、ネコばあさん家での
会話がとても癒やされた!
ただ、「 」の使い方がイマイチわかりにくくて
会話をしてるはずなのにかぎかっこが
あったりなかったりで
独り言なのか胸中なのか、これ誰が話してる?
となるのが所々あって、ちょっと考えながら読んだ。
Posted by ブクログ
過干渉気味な母親。高校に行けなくなってしまった娘。母娘の息苦しさが伝わってきて、思春期頃の母との関係を思い出しました。
そんな母娘関係を変えていくきっかけをくれる素敵な魔女。おいしい魔法をつかえるニワトコさんです。昔ながらの家で、ニワトコさんがつくる少し変わった料理の数々の描写がとても魅力的でした。
子供時代に家や学校ではないどこかに、温かく見守ってくれる居場所があると、息をしやすい子もいるのかなと思います。
Posted by ブクログ
主人公が学生時代の私と重なって、気づいたら応援しながら読み進んでいた。
自分の居場所を見つけられないとどうしても苦しくなってしまうけれど、きっとどこかには安心して過ごせる場所がある。
それを改めて気付かされ、勇気をもらえた。
例え家族であっても、成長とともに昔と変わらなかったら難しい事もあるかもしれないけれど
"試行錯誤しながら、家族という小さなグループを保って一緒に歩く"
この一節のように話をして時にはぶつかって、家族を大切にしていきたいと思った
Posted by ブクログ
10代の頃、これを読んで救われていた。
私にもネコばあさんの家みたいな居場所があったらな〜と憧れていた。
たとえ、生まれた時代が違っても、性別が違っても、国籍が違っても、好きなものが違っても、気さえ合えば、誰もが友達になれる。
同じ学年だけが、同じクラスメイトだけが、同じ地域の子だけが、友達だとは限らない。
そんなことを教えてくれた作品。
きっと、あのときの私だったからこそ深く響いた一冊。