あらすじ
2020年2月3日のアイオワ州党員集会を皮切りにスタートする大統領選。
トランプ再選はテキサスの動向で決まる?
候補者が乱立する民主党に勝機はあるか?
争点となるのは「中国」ではなく同性婚、中絶問題?
本書では、選挙に精通した日経政治記者が、
精緻な現地取材を重ねつつ、
移民増加により大きな変容に立たされている大国の現状を
大統領選を通じてルポする。
ハリウッド映画やスポーツにも浸透している二大政党の影響など、
日本人が意外と知らないアメリカの実像が明らかに!
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Posted by ブクログ
アメリカ大統領選を題材にしたアメリカを知る一冊。
選挙制度から勝利への傾向と対策、日本での報道とは異なる争点。
社会を分断する人種問題の経緯やヒスパニックというニューカマーへの対応。
それらがスポーツや音楽芸能にまで及んで、社会の分断が進んでいるという。
実に濃い内容で読み応えがあったが平易に書かれて読みやすい。アメリカ政治を知る上で必読の書ではないかと思う。
Posted by ブクログ
今読んでも面白いのでこの人の新刊出たらぜひチェックしたい。実際RBGの死去や、連邦最高裁の中絶権利判断など本書の出版後に大きな話題になった事案もわかりやすく言及されている。また盲点というか他でなかなか扱われない内容がいろいろ拾われており、スポーツや音楽の話も面白く、人種や社会区分で国がバラバラになっていている様子がよくわかる。第二次世界大戦後は米軍駐留国の音楽が米国内で聴かれたが中東発の曲がないあたりに泥沼化が現れているとか。個人的には表で几帳面に拾われているファルコ(終戦から時期が開きすぎている+微妙にオーストリアなので本文では触れられていない)がツボ。