【感想・ネタバレ】無人島売ります!のレビュー

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Posted by ブクログ

日本唯一の無人島専門の不動産業者である著者が語る無人島ビジネス。海に囲まれた日本には無人島なんていくらでもあるから、商材は選び放題。というものではないらしい。著者が取り扱っている無人島は日本には10島ほどしかない。それ以外の無人島は自治体が管理していたり、所有権を持つ人が不明だったり、連絡がとれなかったりで、権利を確定させるのが困難だからだ。

そんな少ない供給量に対して、購入側も結構な財産を持つ資産家に限られる。カネを払って無人島を買ったはいいが、加えて船着場や建物、井戸、電気、し尿処理などの初期投資や管理コストが発生するからだ。限られた供給と需要で、無人島売買の取引量は少なく、儲かるはずもない。著者も読者には真似をするビジネスではないと念を押す。

結局、無人島売買とは著者にとっても購入者にとっても損得勘定抜きの快楽であり、ロマンなのだ。人生は楽しんだもん勝ち。無人島に関わるならそんな考えで挑むべき。本書は珍しいビジネスのハウトゥー本ではなく、変わったことに夢中になっている男の自伝本だ。

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2020年09月28日

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