【感想・ネタバレ】宣教師ザビエルと被差別民のレビュー

あらすじ

宗教改革、大航海時代という世界史の転換期、日本はその影響をどう受けたのか? バスク生まれのザビエルは、カトリック改革派として、アジア底辺層への布教に乗り出す。その活動は日本にも及ぶ。ザビエルら宣教師たちは、ハンセン病患者を救済し、被差別民へも布教の手を差し伸べる……。やがて徳川幕府による禁制は身分差別強化のもととなる。しかし、その後も二百数十年にわたりキリシタン信仰は地下水脈のように受け継がれていった。差別問題をアジア思想史レベルでとらえ続けた沖浦和光が取組んだ最後の著作。

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Posted by ブクログ

たぶん日本人なら誰でも知っているフラシスコ・ザビエル。
でも、彼がいったいどのように日本において布教をすすめていったのかは、未知だった。
とくに、どのような人々に信仰を得ていたのかは、もちろん知らなかった。

その答え?の一助となったのが本書。

日本における布教史の概説。

イエズス会の成立、宗教改革、大航海時代、戦国時代のおける日本仏教の変遷。などなども詳しく説明されていた。


イエズス会の成立の歴史から、アジアにおけるイエズス会の布教、そのなかでの被差別民との関わり、そして日本におけるイエズス会の布教と被差別民の歴史や関わりを知ることでき、とても有意義な一冊だった。

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2020年09月25日

Posted by ブクログ

本題とは直接関係ない部分だけど、仏教で女性は成仏できない、とされていたのはひどいな。
後の修正の、女性は一旦男性に生まれ変わってから成仏する、というのは、馬鹿馬鹿しさがさらに際立っている…

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2017年05月16日

Posted by ブクログ

仏の慈悲が及ばぬとされた身分があったこと、女性もケガレとみなされていたこと、キリシタンに対し残虐な仕打ちをしていたこと、同じ日本に住む人間の間で。

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2017年03月03日

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