あらすじ
本書では、ブロックチェーン技術とはどういったものなのか?
私たちにとってどういった意味があるのか?
どういった未来を作る可能性があるのか?
改めて解き明かしていきます。
ブロックチェーンの描く未来を共有していくために必要なのは、
専門的な開発者の観点から技術を解説することではなく、
生活に根ざした様々な技術の歴史を紐解くことです。
私たちの生活に溶け込んだ様々な「常識」は、
過去の人々の生活を変えてきた斬新なアイデアであり、
それを実現してきた技術の集大成です。
私たちの生活や常識を一新させようとする
ブロックチェーンの革新性を理解するには、
私たちが日頃当たり前に触れている
「お金」「記録」「契約」「Web」といった
様々な技術の変遷を読み解き、
その本質と課題を見定める必要があります。
本書は、6章立てで、ブロックチェーンの本質が何か、
課題と発展、そして活用について説明していきます。
1章から3章では、
「お金」「記録」「契約」と人類の歴史を、
その変遷からブロックチェーン技術が
何をもたらすのかを読み解いていきます。
4章では、Web の世界がブロックチェーンによって、
今後どのように進化するのか。今のWeb のあり方と
どのように違っていくのかを説明します。
5章では、ブロックチェーンの実用化にあたり、
現在見えている課題について触れ、
模索されている解決策を説明していきます。
最後の6章では、
世界各国での活用事例について説明します。
様々なプロジェクトが想定している課題と
ソリューションを知ることで、今後起こりうる
ビジネスを予測することができるでしょう。
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Posted by ブクログ
## 感想
- 今更ながらブロックチェーンの理解のため。
- セキュアに保つため(改ざん/ズルされない)、中央管理されないため(中抜きされない)、というのが導入意図。
- 社会実装までの苦労は、技術的な面でもまだ多そうな印象(技術がokになった後で承認を取っていくフェーズがくるのかと思うと、先長そう。2030年とか?)
## メモ
- お金は、価値交換の見える化であり、貸し借りを明確にする媒体。
- 貸し借りの中央管理として管理者が必要で、それが銀行。
- ビットコインは、ブロックチェーン(分散台帳)によってこの中央管理をなくした。
- 非中央集権化による恩恵を受けられる仕組みにおいて、ブロックチェーンは活用されうる。
- ex. 不動産管理、商品情報(ブランド品、高級品、原産)、データ管理(医療カルテ、職歴)
- ブロックチェーンの仕組み
- 高度に暗号化された取引
- 取引はすべて公開される≒改ざんされにくい
- 管理者がおらずフラット。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンは、ありとあらゆることを価値として可視化し、個人に還元していくことが出来るもの。そのときに国家や権力などに依存せず。
それにより価値ある行動正しく評価される時代になる。
ルールドリブンの世界。
従来のルールはまず、人が集まった共同体を起点に、コミュニケーション効率化のためにルールが生まれていた。
ブロックチェーンの社会では、まずルールが提示され、それに共感する人が集まって共同体が出来る。共同体の中では何が望ましい振る舞いで何を持って貢献とみなすかが定義されてる。
web1.0 静的コンテンツにやりとり
web2.0 動的コンテンツ。グローバル共有。PFERの時代。ゼロサムゲーム。
web3.0 非中央集権、様々なPFが多層的に重なる。情報世界と現実世界が同じになる。現実世界の基本法則を情報世界に持ち込める。
現金は手渡しだとすぐなのに送金だと時間かかる。紙の本は貸し借りできるのにデジタルはできないとか。