【感想・ネタバレ】人生に信念はいらない―考える禅入門―(新潮新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の『心の柱』を持つ
→人生で起こる色んなトラブルや苦悩による心の振動を柔らかく抑えて、元のポジションに戻してくれる『心の柱』
嬉しい時は嬉しい方へ、悲しい時は悲しい方へ、いくら傾いても心の柱は柔軟にたわむ。

仏門の家に生まれ、長年僧堂で修行して住職になられて著者だからこそ見つけた考えであり、素敵だなと思いました。悲しいことばっかりな時代だからこそ大事よね………。
あまり詳しくなかったので、僧堂での生活やそもそもの僧堂への入門の流れなど、色んなことが知れて面白かったのですが、
一緒に修行していた友人が亡くなってからの心の変化、というものが一番印象的でした。
悲しみに暮れるより、ひたすら目の前のことに向き合って、『なりきる』こと。
物凄く悲しかったからこそ、得た考えなのだろうと。

坐禅、全くやったことないけど一度やってみようかな……。本書でも書かれていましたが、何かを得るよりは、心のゴミ捨て場というのも納得。
雑念を捨てる機会は現代社会に何より必要なのでは。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かが取り立ててすっごくすごい本てわけじゃないんだけど、
・同世代の人が、まだ選ぶって書くには若いなりに、真剣に向き合っておそらくその道の第一線を走りながらも、指南書を書いた本、ということで、まず好感が持てる。
・それから、人生つらいな、でも青春真っ盛りみたいにやんちゃな対応もできない、から日々をこなして、淡々とがんばって、っていうことが必須とされる時、座禅でもしたら救われるのかねぇ、なんてふと思った私には、「座禅で何かがみつかるのではない、座禅で捨てるのである」というのは、あぁ、と妙に納得して、想像ができた。

読み終わって、
・いらないものが多過ぎて、いろんなものを背負っている、捨てたくてもそうやすやすと捨てられるわけでもないのだけれど、少しくらい身を切っても、いらないものは捨てて歩いた方が疲れない。
・あとはなぜか、まぁこの人生もいいじゃないか、
とこの本を読んでいる間に思ったので、
なかなかいい本だ、と言えるのではないかな。

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2019年06月19日

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