あらすじ
「そっか、ママってバツイチなんだ!」「妹だけはパパと血がつながってるなんて、ずるいと思う」「再婚しないっていってたのにやだ!」「俺、父さんの歴代の彼女、みんな知ってんだよね」……etc.
子どもたちの素直な本音に泣き笑い!
3組に1組の夫婦が離婚するといわれる現在、子どもたちは家族をどうとらえているのか――。
自らもシングルマザーの著者が実話をもとに描く、子どもたちにきいた親の離婚ストーリー6篇。
・はじめに 6つの家族のストーリーについて
第1話 記憶の中のおじさん ――小学校5年生、キョウカの話
第2話 真夜中の交換日記 ――中学生のリョウとアヤ、兄妹の話
第3話 ママを襲った病 ――中学1年生、ユウキの話
第4話 1週間の2人暮らし ――高3と中3の姉妹、リナとマイの話
第5話 パパの新しい家族 ――受験生マオの話
第6話 俺と父さんの珍道中 ――男子高生ナオトの話
・おわりに 「りこんのおとな」の私たちの事情、「りこんのこども」の彼らの事情
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
りこんのこどもたちの話、なんだけれど。ライターさんの距離感がとても読みやすい。無理がない。私は今のところ離婚しそうにないけれど、子供ももう子供を卒業してしまったけれど、つらかった時にこういうのがあればちょっとではなく違ってただろうなあ。
Posted by ブクログ
絶賛離活中につき、藁にもすがる思いで読みました。
誠実に取材された本編もよかったけど、あとがきが特に印象に残ったかな。
・人間の思考や感情、社会や人生といったものは、どちらかが善、どちらかが悪と簡単に割り切れるものではなく、本当はもっと立体的で多面的。離婚を選択した私たちは特に、子どもにそのことを伝えていかなければいけないんだろう。
・一度は結婚した自分たちがどうして離婚することになったのか。また、それがどうして君の存在を否定するものではないのか。
・非常に厄介な人間の複雑さを、言葉にしながら根気強く伝えていく必要があるんだろう。
・単に彼女の戸惑いを解消するためだけのものではない。目の前にある一つの物事を様々な角度から捉える目を持つことや、世の中の複雑さを知ることは、思い通りにいくとは限らない人生をぐっと生きやすくしてくれる。これから長い年月を生きる子供たちにとって、間違いなく強力な武器になってくれる。
ほんとかなー、大人のいいように考えてない?
でも、言葉にして根気強く伝えていくことは必要なんだろう。
ただ、現時点で私には夫への呪詛以外出てきそうにないのが課題・・・。