あらすじ
妖しい森で道に迷った騎士フルトブラントは、湖の岸辺に立つ一軒の漁師小屋にたどり着く。そこで出会ったのは、可憐にして妖艶、無邪気で気まぐれな美少女ウンディーネだった。恋に落ちた二人は結婚式をあげるが……。のちの作家たちに多大な影響を与えたドイツ幻想文学の最高傑作を、瑞々しい新訳で。
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Posted by ブクログ
涙で殺めて甘い痛み、浪漫だあ〜
作者の恋愛経験がもう劇的で小説だなと解説読んで思った。天真爛漫な初恋→騎士、貴族らしい戦略結婚→離婚、初恋への未練→文学に理解ある歳上貴族とデキ婚→暮らし捨ててスーパー歳下庶民と再々婚→妻に愛人、初恋の死、アル中…
好きになるって自分への誓いであるはずなのに、それを貫き通す強さは先天的なものではなく、常に愛情に揺らぐ。魂があるからこそ弱くて、寄り添い合うけど、そういう弱みを精霊は揶揄するとも受け取れるなぁ。
悍しい森、勇敢な騎士、美しいプリンセスなど、西洋の世界観に久しぶりに触れてなんか懐かしい気分。