【感想・ネタバレ】水の精(ウンディーネ)のレビュー

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Posted by ブクログ

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 水の精であるウンディーネが、騎士フルトブラントと結婚して魂を得た後、友人のベルタルダとの三角関係や川を支配する精霊である伯父からの妨害に悩まされつつも、夫となったフルトブラントとの愛を貫き通そうとする話。
 ベルタルダはひょっこり出の存在ではなく、ウンディーネがフルトブラントと婚約する以前から養われていた漁師の夫婦の実子であり、ウンディーネとフルトブラントが居城に帰還するまでは大公家の養子であった。またウンディーネと出会う前からフルトブラントとは知り合っており、ウンディーネがいなければ結婚していたであろうところが三角関係を複雑なものとしている。ウンディーネが出自や親戚との関係上、人間たちとすれ違いを起こしやすい立場にあったのも、破局につながってしまったと考える。
 しかし人間関係で上手く行かないながらも、精霊界からの圧力に屈することなく、愛する夫であるフルトブラントの命を最後まで助けようとしていたウンディーネの真心と行動は素晴らしいと思う。

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

涙で殺めて甘い痛み、浪漫だあ〜
作者の恋愛経験がもう劇的で小説だなと解説読んで思った。天真爛漫な初恋→騎士、貴族らしい戦略結婚→離婚、初恋への未練→文学に理解ある歳上貴族とデキ婚→暮らし捨ててスーパー歳下庶民と再々婚→妻に愛人、初恋の死、アル中…
好きになるって自分への誓いであるはずなのに、それを貫き通す強さは先天的なものではなく、常に愛情に揺らぐ。魂があるからこそ弱くて、寄り添い合うけど、そういう弱みを精霊は揶揄するとも受け取れるなぁ。
悍しい森、勇敢な騎士、美しいプリンセスなど、西洋の世界観に久しぶりに触れてなんか懐かしい気分。

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2021年03月21日

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