【感想・ネタバレ】すっきり、楽しく、自由に暮らす ~Maru in Michigan~のレビュー

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Posted by ブクログ

人間の男の子、一茶くんと、柴犬の男の子、マルの日々を綴る、人気ブログMaru in Michiganの書籍化シリーズ、番外編的な1冊。ファンブックといえばよいだろうか。

Maru in Michiganは元々、外国での犬との暮らしを綴るブログだった。
飼い主夫婦に赤ちゃんが授かる。先住犬は最初は戸惑う。
初めは互いに探り合いだった犬と赤ちゃんが、徐々に距離を縮めていく。
赤ちゃんが幼児に成長する頃には、犬と子供はすっかり仲良しになっている。
保護者と庇護者の関係が逆転する場面も出てくる。
そんな何気ない日々を、ミシガンの美しい景色も織り込みながら、母親のジョンソン・祥子さんが写真とエッセイで綴り続けている。

これまでの本がお店のディスプレイとすると、こちらはバックヤード的なお話も混じる。
動物と赤ちゃん。感動を生む鉄壁コンビだが、実際、トラブルメーカーとしても二大巨頭である。すてきな写真の数々は、何の苦もなく撮られていたわけでは、もちろん、ない。
そんな裏話に加え、写真の舞台となっている自宅の内装も紹介する。
家具などは意外にビビッドな色遣いだが、シンプルな家に、これが結構はまっている。
高級ブランドの勤務経験もある祥子さん、芸術家肌の夫のジャスティンさんのセンスが光る。
美意識は1日にしてならず。こういうのはマネできないんだよな・・・。
クリスマスやイースター、ハロウィーンなど、イベントを盛り上げる工夫も楽しい。

シリーズの魅力は軽やかさと透明感だろう。
苦労も、どろどろも、ないわけではない。だが、祥子さんはそこに触れない。
インタビューの中で、日々を大事にする秘訣について尋ねられた祥子さんは、悲しさ・淋しさについて述べている。今ここにあるもの、それは永遠にあるわけではない。どんなに愛おしくても、どんなに美しくても、時とともに、それらは移ろう。だからその姿を大切にし、記憶し、留めよう、という思いがある。
根底に感じられるセンチメンタリズムは、多分、そこから来ている。
一期一会。
流れゆく一瞬がそこに繋ぎ止められている。

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2016年08月31日

Posted by ブクログ

少し歳をとったMARUちゃんと少し大きくなった一茶君が掲載された何冊目かの本
ミシガンという日本に暮らしてたらあまり縁のない場所でシンプルに暮らす家族のインテリアを切り取っています
家が広いからスッキリするのではなくモノの管理の問題ですね
うちはきっとどんなに広い家に住んでもゴチャゴチャになってしまいそう

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2016年05月02日

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