【感想・ネタバレ】未来への言霊 この世の答えはすでにある!のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

'14年1月に亡くなった船井幸雄氏の遺作だけに、氏が大切にしてきたあり方、法則、人間観、社会観、宇宙観がまとめられていると感じた。
素直、勉強好き、プラス発想、ギブ&ギブなど、エヴァな生き方は大切にしたい。
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2014年04月11日

Posted by ブクログ

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▼長所進展とは―会社の業績を伸ばしたり、人を成長させるには、長所を伸ばすことが大事です。しかり、大半の人は、短所を見るクセがついてしまっていますので、日ごろから意識して長所だけを見るようにしたいものです。熟練した経営コンサルタントは、どんな会社に行っても欠点はほとんど見ません。というより、見ないのです。その会社のよい部分だけが大きく見えるのです。
▼自分の才能を活かし、得意分野の仕事に励むことによって、はじめて人は世のため、人のために貢献できるようになるのだと思います。実際に、社会に貢献している人たちを見てみますと、みんな自分の得意なこと、好きなこと強みを活かして活躍し、夢を実現しようとしています。
▼ツイているものと付き合うことが大事。ですから、まず学べる存在、いわゆるモデルを探して見つけることです。会社でいうならば、最高の業績を上げている同業者です。見つけたら、モデルのいいところを徹底的に探し出し、それを認め、学び、まねるわけです。決して、モデルの欠点を探したり、悪口、批判を口にしてはいけません。欠点に目がいくのは、自分のエゴがあるからです。競争相手ではなく、師と考えましょう。こうして長所を真似ているうちに、必ずモデル並みの商品や技術、あるいはシステムが比較的短時間のうちに誕生するものです。ともかく相手の長所の中に、受け入れ、学ぶ重要なポイントがあるということです。〈業績を上げる法〉
▼「経営者は生命をかけなさい」―自分の仕事に生命をかけることのできる人はそんなにいません。しかし、中小企業の経営者なら、とことん追いつめられると、否応なしに生命をかけねばならないようになっています。私は何回も失敗して、人をあてにしてはいけないことを学びましたが、結局、人は逃げられる部分を残していては、決して本気にはなれません、ましてや生命をかけることなどできない存在であると言えます。
 このように考えると、人間というものは、人に何かを差し上げることはあっても、人から頂きっぱなしにしないようにする心がけが大事なようです。他力本願の姿勢では、自主性が育たないばかりか、どんどん自分で責任を取らなくなってしまいます。ですから、常に人に何かを与えることができるよう、できるだけ自主的に行動するクセづけが必要なのです。
 ぜひ、参考にしていただきたいのは、「自分が責任を取れる範囲内の冒険はいくらしても構わない」ということです。その逆に、自分が責任を取れないようなリスクは、決して背負ってはいけません。生命をかけるといっても、無謀なことと冒険をはっきり分けて判断する冷静さが必要なのです。そうして、自分で責任を取りつつ、失敗の中から多くを学び、次にそれをプラス発想して活かしていくという繰り返しの中で、私たちは「生命をかけること」の本質を理解していくのかもしれません。
▼トップは実行行である―一寸先は闇などというコトバがありますが、どんな人にも将来のことは分かりません。「未来は不確定であり、われわれが作るもの』なのです。したがって、未来に向かって新しい挑戦をつぎつぎに行っていきますと、予期していたようにうまくいくものもあれば、最大限の準備をし、十分に検討して取り組んで持たものの、失敗に終わる場合もあります。
 いわゆる経営者とかトップの仕事の1つは、次々と新しいことを計画し、意思決定し、取り組んでいくことであり、2つ目はその取り組んだことを成功させることです。私が経営者やトップ業を素晴らしい職業だと考えるのは、それは実行業であり、世の中に変革を与え、記録をつくっていくからです。その記録はとても勉強になります。
 世の中をマクロに見ますと、「変化こそ不変の原則」であり変化によって世の中は進んでいき、よくなっていきます。マクロに見れば、変化によって生じるミクロな面での失敗もまた成功と言えるでしょう。世の中で起こることがらは、すべて必然、必要であり、たえずベストと考えてよいからです。
 このような発想からすれば、やはり自らの意思と責任において変わったこと、新しいことに取り組み、それを成功させようと努力している人こそ、素晴らしいと思います。100の仕事をし、90は成功するが10の失敗をする人。10の仕事をし、2つ失敗し、8つ成功する人。そして、5つ仕事をし、1つも失敗しない人。このうちどの人が一番世の中に役に立つかということを感がますと、私は最初の人がもっとも貢献していると考えます。経営者として、また組織体のトップとして生きていくために、自ら失敗を恐れず、どんどん実行していくことが必要です。
▼トップとしての正しいクセづけ―正しい哲学を持ち、先述したように正しいクセをつけようとすることが、トップの1番目の条件です。2番目の条件は、トップ業に生命をかけることです。つまり、失敗したらすべて失う覚悟を持って事にあたるということです。3番目は、「成功の3条件」を満たすことです。その条件とは、「素直」「勉強好き」「プラス発想」の3つです。最後に、意思決定のコツ。それは成功の確信のあることしかやらないこと、迷ったらやめることです。トップはこうした4つの条件を満たす必要があります!
▼優秀なトップの条件―①素直、②勉強好き、③プラス発想型人間、④差し上げ好き、ギブ&ギブ型人間、⑤仕事好き、現場が好き、⑥意思決定が早い、⑦自己中心的でない、⑧好き嫌いが少ない、⑨こだわらない、⑩責任感が強い、⑪差別しない、⑫ホメて、認めて、受け入れる、⑬自慢をしない、⑭他人を批判しないし、足も引っ張らない、⑮時間や約束を守る、⑯謙虚さを忘れない寛恕型人間、これら16項目ぐらいが挙げられるでしょうか。
▼100万円資金からのスタート―思えば、昭和44年以来、私はずっと経営のトップとして経営者業をやってきました。同年10月3日に「フナイ経営研究所」を個人経営で創り、100万円の資金が貯まったので、翌年の昭和45年3月6日に「株式会社日本マーケティングセンター」と社名を変え、7人の社員で出発しました。日本一のマーケティングの会社を創る気で付けた名前です。
 この会社が、その後順調に成長し、その後社名を変更、現在の東証一部上場会社の「株式会社船井総合研究所」となりました。昭和63年から株式を公開しています。

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2017年12月20日

Posted by ブクログ

20年近く生き方、働き方について学んできた、船井幸雄氏の遺作。ゆっくり、丁寧に読んだ。これからも生きる指針としたい。

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2014年02月27日

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