あらすじ
C63――それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。玩具メーカーの創業者、小羽田伝介は会社の宣伝のためにC63を完全再現させた。しかも本物の中央本線で東京まで走らせる計画を発表する。その記念すべきお披露目の日、出発駅で変死体が発見される。不穏な空気の中走り出したC63だが、間もなく虎の覆面を被った二人組によって乗っ取られ、C63は忽然と消失してしまった!! 怒濤の展開と驚愕のラストが度肝を抜く、ノンストップ本格推理!!
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Posted by ブクログ
霞流一は初読。ユーモアが溢れているが、事件は結構凄惨。物語にも疾走感があり、一気読みさせてくれる。実に企みに満ちた作品でまずまずの満足だった。
Posted by ブクログ
「このミステリーがすごい!2002年版」第4位。
幻の蒸氣機關車C63を走らせるプロジェクト。
始發驛で發見される死體と、走るC63で發見される死體。
さらには、列車乘つ取りの發生と、犯人の奇妙な要求。
忽然と消えるC63。
次から次へと、謎が生まれて、ラストへと收束して行く。
そして、最後の最後に・・・!
ユーモアあふれる筆致で一氣に讀まされてしまつた。
ついつい油斷してゐると、とんでもないことになると云つておかう。
掛け値なく面白い、本格推理モノである。
2004年4月9日讀了