【感想・ネタバレ】ザ・コクピット〔小学館文庫〕 3のレビュー

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Posted by ブクログ

戦空に舞う機械仕掛けの翼の中で対峙するのは己でしかなかった。冷徹な塊にその身を委ねた凡庸な男達も極限にあっては大いなる意志を感ぜずにはいられなく、その意志の中を飛ぶことが命の証となるのであった。破壊を目的とした無機質な産物に操られながらも命の意味を問う魂の戦いだけが飛び続けている。ここに紹介するのは「わが青春のアルカディア」を含む松本零士の戦場ドラマシリーズ(短編集)の第3巻。戦場での人間ドラマが描かれているようで、実は、飛行機、戦車、銃器などの武器と化した精巧な機械を使用する人間の心模様を巧みに語っている。このシリーズは11巻まで続く。タイトルがコクピット(操縦席)となっているように、軍用機(とりわけ単座席)を取り上げたものが多い。騎士道、サムライ道に生きる勇者たちは、個人の死を乗り越えて普遍的な価値あるものを求めて飛び続けている。

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2009年10月04日

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