あらすじ
元プロゴルファーの横手祐介が台東区三ノ輪の自宅で殺害された。発見者は横手に呼び出された元妻の佐々木鴻子。二人の間には娘がいてプロゴルファーを目指しており、その関係でよりが戻りつつあった。当夜、横手は葉賀開発の石井経理部長と会う予定で、現場に「いしい」と読めるダイイング・メッセージが残され、当の石井は消息を絶っている。この状況に加えて、横手が関わる斜陽ゴルフ場に融資した常磐銀行の営業一課長、横手を目の敵にするジャーナリストの死が相次いで報告され、事件は一挙に多層化して松谷警部らを困惑させるが……。これぞ謎解きの醍醐味、シリーズ最高峰、充実の第3作。
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Posted by ブクログ
松谷警部シリーズ。今回起こる事件は多重的で複雑。一見最初から犯人が分かっているようには見えるのですが。これであの人が犯人だなんて思うミステリファンは、いませんよね(笑)。
軽妙な読み心地でさくさく進みますが、進むようで進まないのが解決。もちろん手がかりはばんばん出されているというのに、それに追いつかない読者の頭脳(私だけ?)。最後の最後になるまで真相は掴めませんでした。うっそぉ、これは想像できない! さまざまな偶然の要素も絡めつつ、それでも手がかりを集めた解決はきっちり本格。流石。
Posted by ブクログ
02月-06。3.0点。
松谷警部シリーズ、第三弾。
元プロゴルファーが殺害され、容疑者は行方不明。
ゴルフ場開発・経営の関係者も自殺。。。
王道の推理小説。解決編は非常に多くの事情が絡み合い、付いてくのが必死だった。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。相変わらず地味なストーリーですが、天然キャラの新米巡査が良いアクセントになっており退屈することはありません。元ゴルファーをめぐる人間ドラマも活き活きと描かれていますし、白石以愛巡査部長によって一つ一つ解きほぐされていく推理は爽快で、なかなか良質なミステリーに仕上がっていると思います。