【感想・ネタバレ】「赤ちゃん縁組」で虐待死をなくす~愛知方式がつないだ命~のレビュー

あらすじ

産みの親が育てることができない新生児を、特別養子縁組を前提とした里親委託によって家庭につなぐ「赤ちゃん縁組」。かつて愛知県の一公務員の手で始まったこの取り組みが、今注目されている。「虐待死の中で最も多い、0歳0カ月0日の虐待死」「恒久的な家族の愛情を知らずに施設で育つ子どもたち」「里親や里子を苦しめ続ける反応性愛着障害という病」。これら全てをなくすために行動を起こした二人の半生と取り組みを紹介。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村深月さんの「朝が来る」を読んで、参考図書にこの本の題名が載っていたのをきっかけに手に取りました。
実際に本書を読んでみると、有川浩さんの「明日の子どもたち」も思い出さずにはいられませんでした。

児童福祉と銘打っているにもかかわらず、子どものための福祉ではない現状。そのことにいち早く(なんと福祉も全然進んでいなかった昭和から!)気がつき、常にできることを即断即決してきた矢満田さんの頭の回転の速さとフットワークの軽さには脱帽しました。そして常に子どもの、家族のしあわせを願う姿にきっとたくさんの人たちが心を動かされてきたのだと思いました。こうのとりってたまに人の姿をとることもあるのだなと思わせてくれます。

昨今話題となっている同性婚も、生物の法則に反すると発言した人がいました。それと同じ匂いをこの「血のつながりのない家族」を批判する人からも感じます。「夫婦だって血はつながっていないのに家族である」という当事者の発言は本当にその通りだと思いました。

日本人は「普通」が大好きな民族だから、きっとどんなことでも「普通でないこと」が広まるのに時間がかかるのでしょう。そして当たり前にならなければなかなか受け入れてもらえないのも、日本人の残念な習性だと思います。
少しでもこの活動が広まって、様々なかたちの家族が当たり前のように暮らせる世の中になればいいなと思いました。

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2016年02月24日

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