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Posted by ブクログ
前作「就活のバカヤロー」が2008年の発行だという。
そのころ、俺はと言えば大学4年生だった。
東大から原子力工学の講師で来ていたK教授が「日経を読みなさい。経済は大変なことになる」としきりに言っていたことを覚えている。
実際、リーマンショックが起き、買い手市場となった就活戦線において、内定を着実に手にする仲間の中で失敗し続けることになった。
30社以上にエントリーシートを出し続け、エントリーシートも玉切れして、二次募集の企業を必死こいて探しまくっていたあの頃。
「東京出身なのに、どうして長野県にしたの?」
って聞かれて「山が好きだからです!」って言ってるけど実際のところは
「ここしか内定をもらえなかったからです」
と今でも言えない。
という俺の就職活動、二度と思い出したくないトラウマである。
良かったことと言えば、元々は読書など全くしなかった俺だが就活本を読み漁るようになり、いつの間にか読書好きになっていたことかな。
さて、あのころ読んだ就活ルポ「就活のバカヤロー」の続編「就活のコノヤロー」が本屋に並んでいるのを見て懐かしさで買ってしまった。
最近の就活って、さらに大変だよね。
選考時期はさらに後ろにずれ込んで、卒研の力の入れ時に就活が重なるわ、
俺みたいに内定が決まらずにズルズル後ろにずれ込むと9月10月になっちゃうでしょ。
それじゃ卒研、卒論には手が付けられないよね。
みんな一斉に就活なんて無くして、自分が就職したいと思ったときに就職する。
それこそ、大学一年から採用してもいいと思う。
働きたい奴が働けばいいんじゃない?
みんなが就活するから就活しよう!なんて奴は落ち続けること必至ですよ(俺がそうだし)。
大学なんて卒業よりは入試突破した学校のレベルで学力はお察しでしょう。
まぁ、みんな同じが一番の日本では土台ムリですけどね。
さて、本書を読んでると就活なんていつの世も変わらないなぁ、なんて達観できるほどには会社人生に染まってしまっていますね。
本書はいわゆる就活本ではなく、就活ルポである。
学生にとっては、へぇこんなこともあるのか、
社会人にとっては、こんなこともあったなぁ。
と思えばそれでいいと思うよ。
まぁね、就職なんて会社に入ってみなければ、その企業のことなんて絶対にわかりゃしないよ。
就職も大変だけど、本当に力を入れなきゃいけないのは会社に入った後だからね。