【感想・ネタバレ】風味さんじゅうまるのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まはら三桃さんの作品はいつも学生の揺れる気持ちの描写が巧みだと思う。風味さんじゅうまるでは、部活で上手くいかなかった上、兄との差に悩む風味の思いに、こんなふうに学生の頃感じたことあったなと思いながら読んでいた。

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2020年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そーいや風味絶佳ってどういう意味だっけ?
っと思って調べると、ふつーに、とてもおいしいっていう意味だった。

表紙のまるまるとしたあんこが最高だ。
上のまるいのは、お盆に載ったカステラなのかと思って
いたんだが、なるほど、あんのなかにカステラが入ってるのね。風味さんじゅうまるなのね。

小さいけれど老舗和菓子のお店の娘。けれどお菓子をつくるのは兄と父親メイン。お菓子作りの青春もの、ではない。これっくらいの年だとありがちな、ひとつところに没頭しすぎて、周りがみえてなくて、爆発しちゃって、あとから考えると自分がメッチャ恥ずかしくて、
でも素直に謝るのもできなくて、もんもんとする、とゆーお話。
登場人物ひとりひとりに、感情や考えがあって、
でもなかなか簡単にはその内側はみえなくて、(でもきっとそれはあたりまえのことなんだ)結局決めるのも
進むのも自分。
でも、その最初の一歩を踏み出すために、周りの人の
ちょっとした一言だったり、まなざしだったりが、
必要なことだってあるんだ。

松村さんの喜び爆発シーンが笑えた。
「黄色いなにかが転がってきた」だって。
おもしろすぎる。

そして、風味さんじゅうまる、もだが、
小鳥のおまんじゅうも、モンブランも、カスシュールも、
食べたすぎる~~~~!!

やはりまはらさんの中高生ものはよいですなあ。

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2015年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長崎街道、伊藤伝右衛門邸でも話題の今旬の飯塚が舞台です。飯塚の詳細な描写や小倉までの街道筋の実在の地名いりの描写は、さすがご当地の作者さん。
知ってる人は、屋号にも覚えがあってうれしいはず。
…以降はネタバレです。

方言の使い方もまさにネイティブ。カンミさんの「つまるもんか」や典子さんの「~してから!」の使い方か絶妙。県外の人がニュアンスがわかってもらえるとうれしいな。
お話は老舗和菓子屋の娘、風味の成長物語。イケメンで才能あるのでの兄への淡い嫉妬や、部活内の葛藤 、グランプリにあわせた新作和菓子の開発などをとおして描かれる。YAだが、カンミの昔の友人のおばあちゃんや、カンミの病院スタッフの父親のもと炭坑夫のおじいさんのエピソードが話に深みをあたえています。
カンミさんのおじいさんに対する「それはご苦労様でした。」のセリフと行動にぐっときた。その土地で生活する人たちと共に生き、その人たちのお陰さまで生き
、その人たちのために菓子をつくってきた、代々の心が凝縮されているように感じた。

余談ですが、落盤事故を教えてくれたのは、私が聞いた話は、改行します…



タヌキと聞いたことがありますよ。(^^)

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2014年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

和菓子が食べたくなるので注意!


商品ラインナップを変えずに、日々粛々と
家族で切り盛りしてきた老舗和菓子屋「一斗餡」。
このたび、シュガーロードグランプリと呼ばれる
新作お菓子のコンテストに挑戦することになり…
和菓子職人の修行に出たはずの長男の出戻り、
嫁姑問題の勃発、
新作作成にのめりこみ周りが見えなくなる父。
果たして新作はコンテストまでに間に合うのか?

久しぶりに児童書を読むと、
ルビの多さにびっくりしますね。

和菓子が好きなので、手に取った本なのですが、
あまり和菓子はクローズアップされていなくて、
そこが残念でした。
洋菓子店でも置き換え可能となると、
なんで和菓子屋さんにしたのかなと思ってしまう。

児童書なので、重たすぎるテーマもあれですけど
少し物足りない感。
和菓子を食べたい気持ちだけが残った。笑

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2015年11月15日

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