あらすじ
60年代のフランスに彗星のごとく現われた、元祖小悪魔女優ブリジット・バルドー。BB(べべ)の愛称で親しまれた彼女は、いまなお若い女性のファッション・アイコンとして熱い支持を受けている。時代を超えて愛される彼女の魅力は、一体何なのだろうか?本書では、トップスターとして女を極めた彼女の言葉から、60を厳選してそれぞれに解説を加えた。「恋をしていないとき、私は醜くなる」「彼は私と、まずその目でセックスした」「人が歩いた道をたどるのは嫌いだった」「私は、宝石には不感症だった」「一度終わった恋をやり直したことは決してない」「人生を百パーセント生きなければならない」など、人生を謳歌し自由に生きる恋多き伝説の女優から、オンナの生き方を学ぶ。
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Posted by ブクログ
意地悪なイメージがひとかけらもない。けれど、その無邪気な美しさが悪魔的なのだ。
軽妙洒脱
現役の恋人は普段使いの男。
未知の部分に隠されている『これから恋人』は、よそ行きの男。そして王子様に思えてしまう。そして王子様が普段使いに変わると、魔法が解け、元王子に成り下がる。
後先考えず、愉しむだけ愉しんでこそ、恋。
肉体的愛は常にに義的価値しかない。
男性のどこに1番惹かれますか?
A.その人の妻。
恋は、理想の伴侶を求めての恋愛行脚。
愛が去れば、別れるのが自然の摂理と、受けて立つ。憎しみは微塵もない。
旅をすれば、その男のことが見えてくる。旅は、結婚後ではなく、結婚前にするもの。
偉ぶらないことの美しさ。強気をくじき、弱気を助ける。気骨。
温め直したスープは大嫌い。そんなものが美味しいと思われないし、これまでの生涯で一度終わった恋をやり直したことは決してない。
臆病者にとっては、無礼と攻撃が最良の盾。窮鼠猫を噛む。
風と共に去りぬ。明日は明日の風が吹く。
世界共通、普遍的な女の子のサヴァイヴァル術。
まずは自分を大切に。一人一人がこれに徹すると、人に迷惑をかけずに済む。長く培われてきたフランスの個人主義の賜物。自愛。
めげない。くじけない。いじけない。
女性特有の、恨み嫉み僻みを持たず同じ人生なら前向きで100%愉しみ、極めたいと背筋をまっすぐに仕事と恋に生きた。
引き際の美しさ。凛とした精神力。
彼女は、妖しい人形だった。過去の栄光にすがらない凛とした引き際。
大人たるもの他人の色恋に干渉することすら、フランスでは言うまでもなく恥ずべきこと。恋は噂するものではなく、するもの。
『恋をしていない時、私は醜くなる。』
事実であり、世界標準。老若男女共通の、地球上の全生物の摂理。