あらすじ
男性の、男性による、男性のための思想体系がいかに虚構と欺瞞にみちているか。フェミニズムの問題提起によってなんとあっけなく揺さぶられるものにすぎないか。近代主義から近代批判、イリガライやクリステヴァなどのポスト・モダンに至るまでのフェミニズム思想の破壊力の変遷をたどりつつ、さらにリプロダクション、性暴力、国家と性など最も現代的なテーマに果敢に挑戦する。現代の生と性の意味を問いなおす女と男のための痛快なフェミニズム思想入門。
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Posted by ブクログ
フェミニズムの歴史、種類、日本におけるフェミニズムとその問題点がすっきりまとめられていて初学者の自分にとってはとても良い内容だった。
特に日本のフェミの歴史について、はじめてすっきりわかった。
それぞれの派に対する評価や偏りはともかく、今後自分のフェミニズムを勉強していくうえで軸になる一冊。
絶版であることがもったいない。
Posted by ブクログ
入門とか言いながら、専門用語を解説なしで使っちゃってるのはどうなのよ…。
内容も手軽に読める系の本というよりは専門色が濃い感じ。
けれどある程度フェミニズムに興味が湧いたという方にはかなりオススメします。
フェミニズムの細かい分野や、歴史が多少難しいながらもわかりやすく解説されています。
フェミニズムの深遠な世界が垣間見れる感じかな。フェミニズムって女性のためのものというよりは人間のためのものであり、性の社会学というものは考える程に解らなくなってくる。というのが感想。
こうなってくるとジェンダーなんて実は人間が自分勝手に決め付けた下らない約束事なんじゃない?とか思ってくるのではないでしょうか。(私は常に思ってるけど。)