【感想・ネタバレ】君を憶えてるのレビュー

あらすじ

小学校6年生の夏休み。僕たち5人は、湖での肝試しで、ある不思議な「光」を見た。それがすべての始まりだった--。5年後、高校2年生の夏休み。僕(ヒロ)は、一人で映画を見に行った街中で、奇妙な体験に襲われる。仲間のトシと、引きこもっているはずのミチオ、そして名前も知らない「もう一人」が急に目の前に現れたのだ。彼らは僕のことを「ハカセ」と呼び……そこで幻視はパチンととぎれ、気がつくと、さっきの雑踏の中に一人で立っていた。この「ジャメ・ビュ(未視感)」が序章となり、周りの仲間たちにも不思議なことが起こり出す。あの夜、「光」を見たのは、5人ではなく、6人だったのではないか? そう思い出した僕は、友だちから彼女になったハム子や、ミチオに話を聞いてみる。すると、二人は、「光」を見た夜に、それぞれ、秘密を持っていることがわかった。その後、大けがをしたトシの見舞いに行った病院で、僕はサラと再会し、すべての奇妙な現象の原因が彼女にあると確信する……。松本清張賞作家が、思い入れのある土地、津久井湖・橋本を舞台に、新機軸に挑んだ「SF青春小説」!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

結局一気に読んでしまった。夢中になって読んで、読み終わって、現実に戻ってきてぼうっとしている。
タイムトラベル、パラレルワールド、ジュブナイル、こんなカテゴリに少しでも惹かれるものがあるのなら、手に取って損はない!

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2014年06月16日

Posted by ブクログ

ジャンルはSFになるんでしょうか?
覚えのない記憶が、頭に浮かんでくる。6人目は誰なのか??
ハッピーエンドなのか、そうでないのか…。後味も悪いのか悪くないのか、ちょっと評価しにくい。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

以前住んでいた近くが舞台だったので想像しやすかった。
シネコンの下のモス!
千鶴さんが翻訳した小説が気になる。
マジック・リアリズムとスチームパンクの奇跡の融合!
この2点だけでもう満足だわ。
タイムスリップもの、夏に読もう。

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2014年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の知らない記憶、憶えのない友達。現実と、自分が体験しなかったはずの記憶がある日を境に、交差していく。
全ての始まりは、五年前のあの夏だった。

ループとパラレルワールドが絡んだSFミステリー(若干ホラーな気もする)。

重い心臓病を抱え「死にたくない」と願ったサラ。
その願いは叶えられた、ループして永遠にその時間に閉じ込められる事によって。
何度も繰り返される四年間。それは彼女が最期の時まで入院生活を送っていた辛い年月。
もちろんヒロの命を何度も奪った事、あげく自分のループを終わらせる為にハム子までも死に追いやった事は許される事じゃない。でも終わらない、いつまでも続く四年間に彼女の心が歪んでしまうのも仕方ない事だとも思う。皆と一緒に大人になりたかった、皆と同じように生きたかった、ただそれだけなのに。
永遠に同じ時を繰り返し、さまよい続けるサラはなんて悲しい存在なんだろう。

終わり方もどうもすっきりしないというか、イマイチ後味が悪いというか。
まあ逆に無理やりご都合主義のハッピーエンドにされたら興ざめだったけど。

でも二度目のこの世界で、辛い記憶を抱えて主人公はこれからどうやって生きていくのかな。

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2014年12月14日

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