【感想・ネタバレ】世俗宗教としてのナチズムのレビュー

あらすじ

ナチズムの新しい帝国創造のヴィジョンと世界破壊の欲望は、今日の私たちの社会にも繰り返し甦って来る。ナチの黙示録的な鉤十字運動は、どのように人々の心を魅了したのだろうか。神話と象徴に彩られ、無意識の想像力を緻密に体系化した“血の結合”の幻想と実践の分析を通して、普通の人々をも狂気に駆り立てた政治的世俗宗教の実態を抉り出す。「祭司」ヒトラーと「伝道師」ゲッペルスが紡いだ破壊と終末の幻想を切開する現代史のプロファイリング!

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Posted by ブクログ

視点は共感できるというか、著者とだいたい同じ認識をもっているのだが、文章にひっかかるところがある。
ナチズムとかヒトラーというのはたしかに批判の対象ではあるのだが、本書の記述には感情的な表現やそれによる断定が少なからず見受けられるのが残念である。
オカルト系や陰謀論系では本書と似て非なるものが少なからず出版されているが、真面目なものとしては案外類書は少ない。
ナチズムやヒトラーに関心のある人だけではなく、宗教心理や新宗教などに関心のある人にもとりあえずお勧めできる。
内容的には☆☆☆☆☆でも良いのだが、やはり記述法・表現については多少の違和感があり☆☆☆、オマケで☆☆☆☆評価にした。

読む価値あり。

目次
序 目覚め
第1章 聖なる山
第2章 「第三帝国」の由来
第3章 エッカルトからゲッベルスへ
第4章 美しき化け物たち
第5章 1938年11月9日の「ムスピリ」
第6章 「高さ」への野望

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2009年10月04日

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