あらすじ
営業利益が1兆円を超えた日本企業は、これまでに3社しかない。NTT、トヨタ、そしてソフトバンクである。しかも我々は、33年という最短期間で1兆円を突破した──。2014年5月、ソフトバンクの決算発表会で同社社長の孫正義はそう語り、胸を張った。ゼロから立ち上げたソフトバンクを一大企業に育て上げた、稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、「孫の二乗の法則」である。これは、孫が20代の頃に自ら考案し、以来常に人生・経営の指針としてきたもの。不朽の兵法書『孫子』からピックアップした14文字に、独自に考え出した11文字を組み合わせた「25文字」の文字盤で表されている。孫子の“孫”と自らの“孫”を“掛け合わせる”という意味から、“孫の二乗”の法則と命名された。これを片時も忘れないことで、孫はこれまで幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授。
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Posted by ブクログ
5×5マスに並べられた25文字の漢字。
ソフトバンク社長の孫正義さんの成功哲学が詰まった文字である。
孫さんがこの25文字を編み出したのは20代中旬のときで孫子の兵法などを参考にしていた。この本では孫さんがこの文字を編み出した経緯やその文字に込められた意味を孫さんの経歴になぞりながら説明している。
孫さんのエピソードを通じて、ここまでこだわりが強く自分の道を進める人がいることに衝撃を覚えたと同時に自分はそこまでなりたくないということも思った。
そこまでいろんなことを犠牲にしてまで人生五十年計画を完成させるそのまっすぐさはすごいの一言。
そのこだわりがこの25文字にも詰まっている。
必ず一番になること、情報は慎重に扱うこと、熟考すること、勝機は7割になれば勝負を一気にかけること、智力をつけること、システム化することなど、孫さんが重要にしていることはビジネスマンにおいても有用であるのでそこは参考にしたいと思った。生き方は真似しようと思わないし真似できるものじゃないけれど、自分を成長できるヒントはたくさんあった。