あらすじ
「次回繰越金について検討します」「A社のように余剰在庫を置きません」こんな文章を書いていないだろうか。これらは誤解を生んでしまう、あいまい文・欠陥文だ。「次回繰越金について検討します」では、検討するのが次回なのか、次回への繰越金について検討するのか、わからない。さらに言えば、「検討」では具体的に何をするのかわからないから準備のしようがない。「A社のように余剰在庫を置きません」では、A社も置いていないから自社も置かないのか、A社は置いているけれども自社は置かないのか、判断がつかない。こんな不注意な文章がトラブルのもとになりかねない。本書では、正しい情報を相手にわかりやすく伝える方法を、多数の事例を用いて解説する。誤解をなくし、わかりやすく、説得力のある文章を書くことは、ビジネスでは必須のスキルだ。さらに、ビジネス文章に関わってくる法律、クレーム対応や危機管理までを解説する。
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Posted by ブクログ
目からうろこです。ビジネス文書は論文と違って、「もれなく簡潔に」を是とする文章。だから、冗長すぎてもダメだし、簡略化しすぎてもダメ。バランスのとり方が非常に難しい。この本は、そういったバランスを、悪い文例を以って指摘して、何がよいのかを明示してくれています。ありがたし。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
文章には、書き手の知性と品性が現れます。
自分の文章が、誰かを不必要に傷つけていないか、注意することが必要です。また、文章を書く人は、伝えたいことを熟知しているはずなので、その文章を読む人が、異なる背景を持ち、どのように解釈するか、という視点が抜け落ちてしまっている場合があります。
相手に誤解(異なった解釈)を与えないために、注意しなければなりません。文章が、与えられた目的を達成できるか否かは、書く人が論理的に思考できているかどうか、それを伝えるための、スキルを持っているかどうか、が試されているのです。
GW直前の月曜日、皆さんは、いかがお過ごしですか?こんな時だからこそ、できること、文章の書き方について再考するなんて、いかがでしょうか?うっかり書いてしまう、わかりにくい、勘違いしやすい文章、自分の感想をレビューすることも良い勉強になるものです。それぞれの時間を有効に…
私の勤務先では、外部に文書を出す前に、関係者に回覧してコピーチェックをするのですが、最近、立て続けに、クオリティの低い文章を見せられました。一つは、主語の形容が多すぎて、主語が何なのか分かりにくくなっている文章、もう一つは話し言葉で馴れ馴れしい文章でした。
私も、調査報告書を書くようになったころは、文章を書くことに拘りを持てず、終始、訂正されておりましたが、文章は、読む人がどんな方であっても、可能な限り理解しやすいように書くべきだと思います。
一つは、主語が(たとえ書かれていなくても)明確に分かること。もう一つは、言いたいことを重要なことに絞り込み、何を伝えたいか、相手に分かりやすいこと。最後に、文章そのものではありませんが、改行や段落を工夫して読みやすくすること(読書メーターではできませんが……)。他にもあると思いますが、今回は、ここまで!