【感想・ネタバレ】定本 日本の秘境のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年04月28日

本屋さんの特設コーナーに平積みになっていました。こういう知らない本に出合えるから本屋めぐりはやめられません。

岩手の山奥の湯治場を出張の宿にして読んだら、雰囲気満点!旅に出たくなりました。

戦後10年を経過し、ようやく行くことができるようになった場所があったりという歴史のスナップショットという意...続きを読む味で興味深いことはもちろんですが、社会地理学を学んだ著者らしい視点で人の生活と環境との係わりの物語が切り出されていて、写真だけでもわからず文章だけでも足りない部分が立体的に描かれていて驚きます。
また、視点の軸があるため批評がある点も特色があります。

若い時代の著者のまじめな口調も、最近は触れることの少なくなってきてしまった懐かしさすら覚える感触です。

おいしいものを食べてWEBにUPしたりするだけでなく、こういう深い切り取り方をしたら旅もさらに印象深いものになるだろうなと思います。
それが、1950年~60年代にかけてのこの旅行記を今読む価値なのではないでしょうか。

いや~旅に出たい!

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

古本市で、昭和36年、東京創元社発行の再版本を購入。
山、海、湯、岬、湖の章になってて、読みながら、どこがターゲットなのか想像しやすい。

紀行文。その土地の人々の営みと『秘境』の絡み合い。やはり、地の人々の息づく空気感が愛おしい。ただ1人で誰にも会わず、人との関係を育まずに行く秘境は面白みが軽減す...続きを読むる。
『秘境』とは身近にあったのに何故か行かなかったところでもあるんだ。

同じルートで行くのは難しいだろうけれど、この地へ行きたくなった。そして、そこで私は何を思うだろうか。

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Posted by ブクログ 2014年04月27日

日本の秘境、といっても現代の話ではなく、戦後間もない昭和30年代前半当時の紀行文である。

人里離れた山奥にも生活を営む集落があり、そのルーツは平家の落人である事が多い、と言われているらしい。また今のように医療施設が多くなかったため、湯治場を利用する人も多かったようだ。

自分の住んでいる北海道から...続きを読むも、羊蹄山麓、襟裳岬、野付半島の3箇所が秘境として紹介されていた。羊蹄山麓で栽培されていたアスパラが輸出用作物だったことや、苫小牧から様似までの区間を電車で7時間もかけて移動していたことなど、歴史を感じさせるエピソードだった。

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