【感想・ネタバレ】ソーシャル・キャピタル入門 孤立から絆へのレビュー

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Posted by ブクログ 2015年03月24日

地域包括ケアが言われているが、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の豊かさが、結果を左右すると思われる。社会関係資本が影響を及ぼす分野は、1企業を中心とした経済活動、2地域社会の安定、3国民の福祉・健康、4教育、5政府の効率、がある。そして教育と政府の効率は、社会関係資本を築く要因でもある。しかしこ...続きを読むれを築くには時間がかかるが、壊すのは簡単であり、その最大要因は経済格差の拡大である。最終的にはこの格差に伴う不平等を是正するにはピケティと同じ結論になるようだ。ソーシャルキャピタルを学ぶには基本的な良書であった。

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Posted by ブクログ 2021年02月04日

目的:
人とのつながりが、なぜ重要か、社会科学的に理解するため。

感想:
ソーシャル・キャピタルの入門として良書。
わかりやすく、コンテクスト、先行研究がまとめられている。ソーシャル・キャピタルとは、一般的に人々に協調的行動を促す「信頼・規範・ネットワーク」だと定義される。

特に、社会関係資本が...続きを読む不平等によって毀損されるという議論が面白い。筆者は、社会関係資本を豊かにすることが社会に不可欠であると論じており、そのためには不平等の改善が急務であるとまとめている。

また、社会関係資本のダークサイドとして、悪いネットワークや規範の強制の議論が見られる。この部分は、人間的に成長することが不可欠だと思う。

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Posted by ブクログ 2020年02月01日

デジタル化で私たちの人間関係がどう変わるか、興味があります。よく考えたら、その前にそもそも絆とか社会的関係をよく知らないと思い、本書を読みました。

基本的な知識を得るには十分な内容だと思います。

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Posted by ブクログ 2015年10月19日

本書を読んだ感想として、本書ではソーシャルキャピタル、いわゆる社会関係資本についての概要や構成要素、私たちに及ぼす外部経済、社会関係資本の崩壊の原因や暗黒面、そして、豊かな社会関係資本を築くための方法について紹介されている。
私は社会関係資本について本書を読むまでは知らなかったが、言われてみると当た...続きを読むり前のことであると感じた。社会関係資本は私もすでに持っている物であり、その重要性についても「コネ」や「人脈」という言葉で一部であるが知っていた。また、私は教員を目指していることもあり、教育関連の書物においても、児童生徒、同僚、保護者、地域との豊かな人間関係を築くためには「信頼」が大切であるとしばしば書かれている。これも豊かな社会関係資本を築くための方法の一つであると言える。
このように社会関係資本は私たちにとってあまりに身近なものである。しかし、あまりに身近にありすぎて私はそのことについて意識することはなかった。本書にもあるように「社会関係資本は誰もが空気のように当たり前のものとしてきたものだが、現代では希薄になっているのかもしれない。 」と述べられている。この言葉にあるように社会関係資本について見直し、再認識する取り組みが重要なのではないかと考える。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

ソーシャル・キャピタルを理解するために読んだ。

初めて聞く概念だし、その「蓄積」(あるコミュニティでの)というのは、
目に見えないものだけに定義付けを行うのを困難にも感じていたが、
要するに、人と人との関係において、誰しもが感じているつながりや
それを誘発させるもののことであり、その際の暗黙のルー...続きを読むルのことを
言うようだ。

著者はそのわかりやすい例として、「星の王子さま」における王子さま
とキツネとの出会いの場面を引用していて、市場に内部化できない
(内部化すると人の心を踏みにじる)「心の外部性」という言い方で
わかりやすく解説していた。

ほかにもソーシャルキャピタルが生み出す数々の効用や、また、この
日本でも既に深刻化している「格差」というものが、どれほどこのソー
シャルキャピタルを破壊するものであるかにまで言及していて、あらた
めて強く興味を抱いた。

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Posted by ブクログ 2012年04月12日

ソーシャルキャピタル(社会関係資本)に関する概説書。パットナム『孤独なボウリング』以外にも欧米の知見を幅広く紹介しながら日本との比較を試みている。新書ならではの読みやすさもあって、社会関係資本ってどうして大切なの?と思った方にはイントロダクションとしておすすめ。

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Posted by ブクログ 2012年02月26日

最近の新書は親切設計なものが多い中で、久しぶりに読みにくい新書だった(笑)。

ソーシャル・キャピトルは、本書では「社会関係資本」と訳されている。
それは、「人々の間の協調的行動を促す『信頼』『互恵性の規範』『ネットワーク(絆)』を指す」とされる。
欧米の研究を紹介しつつ、社会関係資本が経済活動、地...続きを読む域社会の安定、健康、教育水準から、政府の効率にまで影響を与えると説く。
本書では一応、その「ダークサイド」(しがらみや村八分を生むなど)も指摘しているが、やはりその正の効果を述べたところが圧倒的に多い。
社会関係資本の所有には男女差があり(中高年の男性は乏しくなる傾向があり)、経済格差は社会関係資本の破壊につながりやすい。
大体は、そんな内容だったように思う。
社会関係資本の計測の難しさは筆者も述べていたが、そのこともあって日本をフィールドにした研究が少ないらしい。
やはり社会構造が同じでない以上、欧米の事例がたくさん紹介されていても参考にしかならない。
日本での研究が蓄積されるのを期待したい。

著者は2000年代からソーシャル・キャピタル論を発表しているのだが、今この本が新書として出たのは、やはり「震災後」だからだろう。
やはり2000年代から、我々一般人にも届くようになった格差論や無縁社会についての議論、あるいはコミュニタリアニズムとも結びついていきそうな気がする。
繰り返すが、もっと研究が進んでいくことを期待している。
しかし、それが世に出るとき、「絆が大事」という分かりやすい結論だけが一人歩きして、地に足の着いた議論ができなくなるのでは・・・という不安が頭をかすめた。

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Posted by ブクログ 2012年02月25日

【読書その23】3月11日の東日本大震災の影響に以降、より注目された絆や他者への信頼、思いやり。このような絆や互酬性の規範をソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という。そうしたソーシャルキャピタルが教育や健康等において、どのように大きな役割を果たしているのか、その可能性を論じた本。
ここで注目され...続きを読むているのが、ソーシャル・キャピタルにとる健康と福祉の向上。アメリカのペンシルベニア州の田舎町であるロゼトや、長野県の須坂市の事例の紹介。そこでは、コミュニティの結束が介護などの社会的支援の提供を容易にし、健康上の規範の強化につながるという。
確かに、自分自身、上越での生活保護のケースワーカー時代に見たのは、兄弟家族、友人等から切り離された、コミュニティと断絶した方々の生活だった。そこでは、生活習慣が乱れ、健康上にも問題を抱えているケースが多く、そもそも仕事探し以前の問題があった。
コミュニティとのつながりがあるかどうかで、生活に他者の目が入り、その中でしっかり頑張ろうという緊張感・インセンティブが働く。
なんとか生活習慣病対策を出来ないかを考えていたのを思い出す。
そういう意味ではやはりソーシャル・キャピタルの重要性を改めて痛感した。

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Posted by ブクログ 2012年01月28日

 「人にとって一番つらいことは、社会的孤立とそれに伴う孤独ではないだろうか」・・・人生の最後まで孤立感を持たずに生きられる社会の構築を課題とする問題意識が著者にはある。

 社会関係資本・・・と訳されるソーシャルキャピタルについて、上記の問題意識のもと概要が説明されている、まさに入門の書。

 信頼...続きを読む・規範・ネットワーク、互酬性と信頼性の規範、という要素を中心に、そもそも社会関係資本という漠然とした、この目に見えないものについて詳しく定義付けというか、先行事例を踏まえて内容を説明している。

 もちろん、戦後こうした社会関係資本は「しがらみ」として、そこから脱却しようという傾向が社会的に顕著であった。
 つまり、ネットワークや関係性の強化は、そうした「しがらみ」を強化し、村八分を生むようなムラ社会を生み出していく。また、経済の平等が(=格差を減らすことが)ソーシャルキャピタルを成長させるには欠かせないという指摘は大きな気づきであった。

 本書は全般的な「入門書」であり、特に著者の主張が強い部分は無いが、「きずなのための平等」という点は、社会関係資本を考える上で重要な視点であると感じた。

 

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

ソーシャルキャピタルは、簡単に言うと、人と人、社会との相互信頼や絆としてのネットワークであると解釈した。それを強めていくことが人との人との関係性、仕事の中での生産性、教育、政治経済、といった自分を取り巻く大きな範囲までその影響をうけることから、その重要性について理解できた。ソーシャルキャピタルが強く...続きを読む形成されていればそれは好転するが、弱い、または、ない状況には社会問題や経済に悪い影響を及ぼす。
また、時代の変化により、ソーシャルキャピタルが希薄化し、格差社会によりその溝がさらに深まっていく悪循環の恐れがある。資本主義経済において、今後の世の中で格差社会をなくすことはできないと考える。格差を格差と感じさせない、表面的には格差がある上でもソーシャルキャピタルが築いていけるような人との関係性、地域との関係性を作っていくことが重要であり、それが好循環化、社会の好転に繋がっていくことも理解できる。問題は、どのようにそのような社会を作っていくか。

個人としては、日常での人とのつながりや長い人生を考える上で、人との関わり方、自分の幸せを感じられるような生き方と振る舞いを意識して生活していきたいと思う。

メモ
・社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)とは、その定義には実にさまざまなものがあるが、わかりやすく言えば、人々が他人に対して抱く「信頼」、それに「情けは人の為ならず」「お互い様」「持ちつ持たれつ」といった言葉に象徴される「互酬性の規範」、人や組織の間の「ネットワーク(絆)」。おおざっぱに言えば、これらの社会関係資本によって、集団としての協調性や、「ご近所の底力」といった、市場では評価しにくい価値が生み出される。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

書店で本を買うときは、大体池袋で、東武の旭屋書店かサンシャインの新栄堂書店。店舗面積としては圧倒的に旭屋書店に分があるのだが、読みたくなる書をよく発見するのは新栄堂書店。先日「つながり」をテーマにした書をコーナーにしていて、思わず本書を含めて数冊買い漁った。
ソーシャル・キャピタルは大学4年の時に卒...続きを読む論を書いているときに気になった言葉。当時面白いテーマだと思ったが、それ以来あまり目にしなかった。懐かしいなあと思いながら読んだ。
「もう少し社会関係資本について知りたい読者のためのリーディングリスト」を見ると、2000年以降の著書がほとんど。最近になってようやく研究され始めたということなのだろう。
ソーシャル・キャピタルが経済活動・地域社会の安定・健康・教育水準・政府の効率などと相関関係があるとしている。いまだに魅力のあるテーマだという印象があるが、今冷静に考えると、著者も指摘している通り、ひとえにソーシャル・キャピタルをそれらの好影響の要因とするのはなかなか難しい。相関関係は必ずしも因果関係にはならないし、第三の因子も検討する必要がある。また、概念が広すぎて、相関関係すら測定するも難しいと感じた。今後の研究に期待したい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年04月01日

これは格差が固定するのは仕方ないな、という感想。育ち方とソーシャルキャピタルの質は緊密に結びつく。負の側面、と言っている部分が説得力があった。

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Posted by ブクログ 2013年01月26日

私たちの「あいだ」にたしかにあり、目に見えないが大切なもの。
私たちの消費行動に大きく影響するばかりではなく、これが損なわれると、私たちの体や心の健康も失われたりする。

すでにそこ(人びとのあいだに)にあるもの。
それをどのような仕方でとらえて何と名づけるか、学問によって取り組みかたは様々だ。

...続きを読むしかし現代社会の問題の多くは、ここで社会関係資本と規定されているものが損なわれていることに少なくとも原因のひとつがあるのは確かだろう。

「コミュニティが存在しなければ社会関係資本は成立しない」
つまり、ここでもコミュニティの恢復、いや創出が求められている。

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

絆とか地域のつながりとか大切と言われつつもよく分からなかったことが、頭の中で整理された。

面白かったのは、社会関係資本の充実は健康維持につながるという事実とか、男は老後に絆を失いやすいが、やりがいがある仕事がある時には表に出て行きやすくなるていうのとか。

ただ、如何にしたら関係資本が形成され強化...続きを読むされるのかの研究についても紹介して欲しかった。うちの市でグループ活動をする高齢者に1回あたり50円の助成をするのは、関係資本を築こうとしてるのかなあと思うけど、効果的なのか全く不明なんだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年08月10日

当たり前だが、ちゃんとしたソーシャルキャピタルの入門書だった。良い面も悪い面も書きつつ、筆者としては良い影響に期待していると。ちゃんと社会学の研究成果を政策に活かせるようにならないとね。

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Posted by ブクログ 2012年05月23日

2012.05.22 ソーシャルキャピタルの概要というか、輪郭がわかったような気もするが、もう少し掘り下げたいと思う。

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Posted by ブクログ 2012年03月24日

格差を生み出すのは、経済力や容姿だけではない。人間関係スキルも致命的に影響するはず、と昔からずっと考えてきた。で、「社会関係資本」という用語を知ったときは、そうそう、それが言いたかった!と妙にスッキリしたものでした。
この本によれば、ソーシャルキャピタルを構成する3つの要素は、「信頼」「思いやり(互...続きを読む酬性)」「きずな」だとのこと。どれもお金では買えない。高齢シングルが激増するこれからの時代、その3つの要素を、ある程度は公共的なサービスとして提供していくほうがいいのかねえ、とは思う。
でも、ソーシャルキャピタルを維持するには、それなりの苦労もあるわけで・・。苦労せずサービスだけ得ようなんて、そんなうまい話はないぞ!とも、強く思うのでした。

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Posted by ブクログ 2012年02月14日

ソーシャルキャピタルとはなにか。社会関係資本。インフラだとずっと思っていましたが、そうではなく信頼・規範・ネットワークの三つの要素で成り立っていると著者はいう。また社会関係資本のなかにも2種類存在し、閉じたネットワーク(地縁的・大学など)のものと開いたネットワーク(橋渡し的・NPOなど)があると説明...続きを読む。閉じたネットワークは規範が通りやすいが新たな情報は入って来ない。開いたネットワークはその逆である。

個人がどんなに能力があっても社会関係資本がなければ発揮されない。

社会関係資本がどう社会に影響さるのかということも書かれており、経済活動、地域社会の安定、福祉や健康、教育、政府の効率のそれぞれの面からも説明されている。

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Posted by ブクログ 2011年12月09日

 職場の本屋の平積みから購入。

 ソーシャルキャピタルは、社会関係資本と最近訳しているようで、まあ、人と人とのつながり、ネットワークだと思って間違いない。

 社会関係資本が豊かな国、日本は基本的にそうだと思うが、そういう国は住みやすい、効率的、社会発展が望めると思う。

 例えば、自動販売...続きを読む機なんかも、地域の人間関係、地域の目があって、だれもバンダリングに走らないから、営業できると、東京のど真ん中でも、のどが渇いたら、清涼飲料水が飲める。

 この本は、それがいくつかの観点から危機になっているという。

①経済格差(所得格差、資産格差)
②高学歴
③親の七光り

 実は、以上の三つの要因は、あまりマイナス要因ではないのではないかと思う。

 むしろ、フェイスブックなどによって、いままでの地縁、社縁、同窓生縁にくわえって、ネット上のご縁がひろがっているように思う。

 もちろん、ダークサイドもあると思うが、このインターネットによるネットワーク創造力は強烈なものがある。

 むしろ、このインターネット縁をつかむか、つかまないか、が大きな差になるし、必然的に高齢者とそれ以下の年齢層との断絶が生まれるのではないか。

 そういう視点がこの本には欠けているように思う。

 ちなみに、地域のご縁が生まれるような、近隣住区の考え方や、高層住宅での設計上の工夫など、従来の都市計画上の配慮、技術的な革新も必要なことは当然。

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Posted by ブクログ 2012年08月28日

ソーシャルキャピタル(社会関係資本)とは要するに「社会の絆」のことで、「しがらみ」となることもあるが、基本的に「よい社会」には必要なものだそうだ。本書はソーシャル・キャピタルという言葉がデューイあたりから使われはじめ、ネットワーク理論と結びついて発展してきたことをのべ、「埋め込み理論」(人の能力はど...続きを読むんな社会ネットワークに埋め込まれているかで左右される)などを解説している。興味ぶかいのは、「社会疫学」の観点で、絆の強さが健康や福祉の向上に影響するという論である。これは統計的にかなり有意であるらしい。また、自殺の70%は男性で、介護疲れ、配偶者の死亡などで、孤立すると自殺を図るなど、大変危ないとのこと。定年後の社会ネットワークの組み直しもジジさんの方が苦手であり、健康診断も受診しない割合が高く、引きこもりが多いらしい。社会関係資本を測定する方法についてもふれており、「人は信頼できるか」という質問に対する肯定の割合で、地域の一般信頼を測ることができる。個人の社会関係資本は名前想起法・地位想起法・リソースジェネレーター法などで測ることができる。社会関係資本は育成するのに時間がかかる。近所づきあいやら、NPOやボランティアやらの参加などによって醸成されるからだ。しかし、壊れる方は簡単で、「格差」、とくに資産格差によって簡単に蝕まれる。芸能人がやっているような「見せびらかし」はやめた方がいいとのこと。結束型のネットワークは一般信頼ではなく、仲間うちだけを信ずる特定信頼に傾き、規範や互酬性(お返し)の醸成には役立つが、なれ合って腐敗することもある。橋渡し型のネットワークは結束型の弱みを中和もするが、元来、こういう「コネ」は権力と関係しており、政治家の世界などではコネの継承が起こり、格差を助長する面もある。現代の若者のケータイ村社会とか、日本の格差は「一人暮らしの若者の一人負け」の状態であるとか、日本の場合、大学進学は社会関係資本の醸成に寄与しておらず、むしろ高卒で地元に残った人々の方が絆が強いなど興味深い分析が多い。アメリカのロゼトや長野の須坂市では、社会全体の「絆」が成員の健康に影響することが、統計データから確認されている。キー・パーソンの存在と、それに答えるネットワークが大事であるとのこと。最も面白かったのは、アメリカで1983年から2003年まで4739人を追跡調査したデータで、「幸せな友人」が半径800m以内にいると、本人も幸せに感じる確率が42%あがり、1600mでも25%あがるそうだ。幸せの伝播は3次(友達の友達)まで有効だそうだ(幸せのスピルオーバー)。不幸はそうした伝播力がよわい。パットナムの『孤独なボーリング』や政治学者アスレイナーの理論なども興味深い。参考文献も充実している。

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