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Posted by ブクログ
良かったです。
執事という仕事にプライドを持っていて慇懃無礼にも思える態度のギル。
そしてギルの主人のデクランに庭に茶室を作って欲しいと依頼された作庭師の丈慈。
2人は出会い、まず始め丈慈はギルの容姿に惹かれたけれどギルの執事としての態度に苛立ちを覚え態度も悪くなっていて。
でもあるアクシデントによって距離が縮まりギルにどんどん惹かれ好きになっていく過程が丁寧に描かれていて良かったです。
ギルも態度には現わしてはいなかっけれど最後には執事ではなく一人の男として丈慈を好きになっていて素敵でした。
お互いに自分の仕事に誇りを持っていてそれを認めてこれからも、と決意したのは強いなと羨ましくなりました。
イギリスの邸宅に日本の茶室を、で茶道を詳しく描かれていてそこも読んでいて楽しかったです。
和菓子に抹茶、やはり最高ですね。
Posted by ブクログ
強気に見えて結構ぐるぐる考え込んでしまう丈慈。そんな丈慈がギルの態度にイライラしながらも惹かれていく過程が楽しかった。自分の仕事にプライドを持って取り組む2人を見るのも、ここまで一生懸命になれる仕事に出会えるのは幸せだな。と思えて気持ちよかったし。気持ちが通じ合えば、素直になりそうな2人の甘い生活をもっと見たくなる話だった。
Posted by ブクログ
英国貴族の館に本格的な日本茶室を作れ、という本当かどうかわからないような依頼を受けて、渡英したのは作庭師の真宮丈慈。
彼を待っていたのは、年下の若き伯爵と、祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった。
ギルは、執事としての誇りを持ち、若き伯爵によく仕えていた。
けれど、丈慈にはどうしてかそれが面白くない。
挙句、「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」とギル自身に怒られてしまう始末。
丈慈に、作庭師としての誇りがあるのと同じように、ギルにも執事としての誇りがある。階級社会の伝統を体現するギルは、物腰は優雅だけれど、丈慈には慇懃無礼であった。
初めは、お貴族様の依頼だと思い、断ろうと思っていた丈慈だったが、年若の伯爵の思いもがけない情熱と、誇り高い執事を打ち負かしたい反逆心をあおられてしまい……
という話。
英国まで赴いた丈慈は、日本風の庭を作るという依頼を受けるか受けないかを決めるために来たのだが、そこでちょっとした諍いをギルとしてしまい、そのことから足をくじいてしまう。
それで帰るに帰れなくなってしまって、しばらくその屋敷に滞在することになったのだが、最初からギルに目を奪われてしまった丈慈は、ギルが党首に仕えるのがどことなく気に食わない。
けれど、当たり前のように丈慈にはギルに命令する資格などなく、しかも、ギルは「執事」であるという己の仕事にこだわりを持っている。
おおよそ、そんな自分にとっての線引きを崩してくれようとはしない。
ところが、丈慈の父親が倒れたという連絡が入り、ギルが執事としてそれに付き添うことになり、屋敷の中で「執事」として振る舞うギルではない一面を見て……
という感じの話でした。
面白かったと思います。
最初は、反発してたけど、そのうち少しずつ距離の縮まっていく二人の様子がよかった。
最初の丈慈の子供っぽくみえなくもない振る舞いはちょっといただけなかったようにも思いますが、相手の気を最初から惹きたかったのだとしたら、それはそれで仕方がないような気もするし。
そういう素直じゃないところもかわいいなー……と思います。
でもきっとそういう素直じゃなくて、ギルに向き合ったからこそ、ギルが振り向いてくれてるんだろうなー……というのもなんとなく予想ができるので、お似合いなんだなー……と。
後はこの作庭が終わった後、二人が距離の問題をどう越えていくか、だと思いますが、これはこのままハッピーエンドで終わってくれてよかったと思います!
Posted by ブクログ
英国執事×作庭師
茶道の家に生まれ作庭の道に進んだ主人公は、英国のとあるお屋敷に茶室を建てるべく招かれます。
そこにいたのは執事。その役割・仕事に忠実であろうとする姿は、時として慇懃無礼で。
茶道や茶室についての蘊蓄と、イギリスの執事文化をうまくからめて説明し読ませてくれるのはさすが!むちゃくちゃ和菓子とお抹茶がほしくなる(笑)
ただ…最後におもいっきり詰め込んだ感のある恋愛シーンがもったいない…。
もうちょっと丁寧に描いてほしかった。
そして個人的にいえば主人公がすごく受け受けしかったので、いっそのこと執事を組み敷いてほしかった…(笑)
お姫様だっこがあったり、お風呂にいれてもらったり、浴衣きて部屋に戻ってきたら蒲団がふた組並べて敷いてあったりと小さなモエどころもあるので楽しんでほしい一冊。