【感想・ネタバレ】ギリシャ人の真実のレビュー

あらすじ

ある日突然、国の金庫が空っぽだと国民は知らされ、外国からは「ダメなギリシャ」というレッテルを貼られ、誇りさえも吹き飛んでしまった。多くの日本人が抱いてきた「ギリシャ」のイメージは、少し前まで「古代ギリシャ」と「紺碧のエーゲ海」「アテネ五輪」くらい。そして危機以降に流れる「西ヨーロッパ」からの視点に偏りすぎた情報。これまで伝えられることのなかった「ふつうのギリシャ人」の思いや現実を探る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2010年代初頭のギリシャ危機前後のギリシャの人と社会のあり様を、通訳としてギリシャに関わってきた著者が自身の感想も交えて語っている。タイトルほど大仰なものではなく、エッセイとして軽く読める。

0
2025年08月26日

Posted by ブクログ

ギリシャといえば経済危機、になってしまった最近。
実際どうなの?に答える為に書かれた本。興味深かったです。

0
2014年09月26日

Posted by ブクログ

■ギリシャ

A.1981年、ギリシャはEC に正式加盟し、ヨーロッパから各種の補助金が入るようになった。当時の政権は、そうした資金を基に国営企業をつくり、政党支持者に投票の見返りとして、職を際限なく斡旋した。その結果、公務員数が膨大になった。

B.2001 年、ギリシャはユーロ圏に加わった。ユーロへの移行後、1 ユーロ=約341 ドラクマ(以前の通貨単位)になり、
人々の貨幣価値感覚はマヒした。また、ユーロになったことで国に信用ができ、より多くのお金を外国から借りられるよ
うになった。そのお金を銀行が庶民や企業にどんどん貸し付け、国も国債を大量に発行した結果、借金が膨らんだ。

C.ギリシャの失業率は高いが、単純労働は外国人が担っている。ギリシャ人は昔と違い、きつい仕事をしない。危機に陥った今も、単純労働は自分たちの仕事ではないという意識が強い。

0
2014年03月11日

「ノンフィクション」ランキング