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Posted by ブクログ
【本の内容】
沖縄・やんばるの森は、人の手の入っていない自然がいまだ残る原生林だった。
昆虫採集家・松崎と柳沢は、ギネス級に成長するオキナワマルバネクワガタの幼虫を求め、森へと踏み入る。
台風の襲来により荒れ狂う森で、二人は軍から脱走した米兵と出会い、森に財宝が隠されている事を知る。
傷ついた米兵から、難解な暗号で書かれた財宝の地図を残された二人は…!?
米軍、ハンターと二人の三つ巴での、命を懸けたサバイバル宝探しゲームが始まる!!
奄美大島で生物観察を続ける鳥飼否宇が描く、迫真の大自然アドベンチャー。
[ 目次 ]
[ POP ]
鳥飼否宇というと、横溝賞を受賞した「中空」のイメージが真っ先に浮かんできます。
(あの雰囲気はいままで読んだ本で味わったことがなかったので本当に新鮮な気持ちで本と向き合えた作品でした。)
そんな強烈なインパクトを私に与えた作家さんの今回の書き下ろし、舞台は「沖縄」。
オキナワマルバネクワガタの幼虫を探し求める昆虫商の松崎とその相棒の柳沢は、原生林の中を進んでいた。
季節はずれの台風が接近していて、風が強く、視界も悪い。
そんな中、二人は米軍基地から脱走してきた米兵と出会う。
一方で、渡久地という猟師は脱走した米兵が隠したとされる「宝」を探していた。
米兵・昆虫商・猟師、4人は台風のなか出会い、そして「宝」を示す暗号を前にサバイバルゲームを開始する。
この作品、一筋縄ではいかないところがたまらない。
サバイバルゲームを描いたようで、じっくりとミステリを味わうことができます。
劣悪な気候条件・宝・暴力。
極限状態で繰り広げられる謎解き。
この作品はこの作家さんにしか書けなかっただろうと、しみじみ感じる一作。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
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[ 参考となる書評 ]