感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2016年02月26日
話の設定や描写が良かった。しかし後味悪……
寸前まで一夏の切なくもまだ爽やかな物語だったのに…まさにら長野先生ワールドでした。(いい意味で)
チハヤくん全く変わらないし葵くんは変わったけども命が…結末に突き落とされた。
チハヤくんは今度は葵くんを追って一緒に海に行くかな。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
岬に建つ家。千波矢は幼いころをそこで過ごし、今は亡き兄とそこで出会う。その思い出の家に越してきた葵。千波矢は家を奪った葵を嫌うが、お互いの交流は始まっていく。ある日葵は千波矢の兄と出会い、帽子を受け取る。葵は千波矢にそれを返そうとするが…。
千波矢は二人も殺してしまったのですね。
Posted by ブクログ 2019年09月01日
面白かったです。
千波矢と葵というふたりの少年が中心ですが、桂という葵の姉もよく出てくるのが珍しいと思いました。
自分のせいで亡くしてしまった兄を慕う千波矢と、千波矢に虐げられながらも気になる葵の関係が切ないです。
葵が悲しすぎました。
次に、海から千波矢の帽子を持ってくるのは葵なのかな。
荒れた海...続きを読むの轟きが聞こえてくるお話でした。
Posted by ブクログ 2011年02月21日
切ないなあ…。うっかり泣けてしまった。兄弟愛というモチーフは好きなのですが、これはまたたまらんね…グッときます。
ラストもまたなんだか…葵…。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
ちはやと葵の仲が潔癖で好き。やっぱりあおいは死んだのでしょうか。長野まゆみの少年は喪失の影を帯びているので生命感がなくてきれいだと思う。秘密の場所で飛び込むシーンは岩に水の輝きが映るのまで見えるようですごい好き。
Posted by ブクログ 2011年07月18日
長野まゆみの夏期休暇を読みました。友人がおすすめしていたので、読んでみました。長野まゆみの描く少年たちの夏休みの物語でした。暑い夏休みを過ごしていく少年たちと少女の静謐で透明な物語がやわらかい文体で語られていきます。ずっと昔に亡くなったはずの少年の兄が現れて、物語にアクセントをつけていきます。そして...続きを読む、暑い夏の物語の最後に、ひやりとするエピソードが待っています。エンディングは涼しげにさびしげに語られます。長野まゆみは少年たちの禁断の愛情を描くだけかと思っていたら、このような宝石のような小説も書けるんだなあ、と見直してしまいました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
夏期休暇。
という言葉のイメージにある楽しさとかは全然ない。
長野さんの夏は、きっとこういうものだったんだろうなぁ。
ただただ切ない。明日も休みだと思う瞬間にちょっと似ているかも、と思ったり。
夏の終わりがずっと見え隠れする感じ。
胸がざわざわする。
…ああ、やっぱり。どうしてこの人の書く兄弟...続きを読むはこんなに儚いんだろうなぁ。
気分の落ち込んでいるときにはあまりおすすめしない。
夏の終わりのころ、日当たりのいい部屋で読みたかったと私なんかは思った。
Posted by ブクログ 2022年01月15日
兄の幻影に執着する千波矢と、彼に謂れ無い嫉妬の感情をぶつけられるうちに絆されていく葵。
気がつけば飼い犬や姉とも鏡写しの関係を築いてしまい、葵は青と同化してしまう。
兄弟姉妹間の愛とも業とも言えない、諦めて呑み込むしかない瞬間の苦々しさが、まるで呪いを受け入れるみたいだと思った。
タイトルの響きに反...続きを読むして物騒な話だった…。
Posted by ブクログ 2019年05月11日
河出文庫文藝コレクション
文庫書き下ろし作品。
文庫にしては文字数が多かったのか、余白も文字で埋まっている印象。
長野作品って余白とか、紙質とか、字体とかも大事だから、本を分厚くしたくなかったのかなーと。
Posted by ブクログ 2013年04月27日
情景描写が美しく、浸ってしまった。特に時刻時刻で姿を変える海の描写が印象的でした。やはり長野作品は水の描写が心地いい。
結末はどう受け取ればいいんだろう。兄とのエピソードが切なすぎた…。
長野作品の登場人物は皆ガラス細工の人形みたいだなと思います。基本、体温を感じないキャラクターはあまり好きじゃない...続きを読むのですが、長野作品に登場する少年たちは観賞用としてガラスケースに入れて飾っておきたい気分になります。じっと見続けていると退屈してくるけど、時々じっくり眺めたくなる、私の中での長野作品はそんな感じです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
長野ファン友達の間では印象が薄いとのこと。
この本を手に入れた夏は個人的に色々あって、ものすごく千波矢に感情移入してしまった。
幽霊でもいいから、逢いに来て欲しい。