【感想・ネタバレ】エフェクトラ 紅門福助最厄の事件のレビュー

あらすじ

名脇役の40周年記念イベントに異変の予兆……
リハーサル現場に立ち会った私立探偵・紅門福助の推理は冴える?
トリック、ロジック、ギミック満載の本格エフェクト【特殊効果】が炸裂!

数多くの「死に役」を演じ「ダイプレーヤー」と称された役者・忍神健一。その役者生活四十周年を記念するセレモニーを開催することに。それに乗じて役をもらおうと集まる一癖も二癖もある役者の卵たち。イベント準備中、不可解な事象が続くなか足跡のない雪のバンガローで関係者の変死体が発見される。

本格以外の世界にももまれ、未踏の冒険を経てきた霞は、ひときわ逞しく、より自由な破家者となって帰ってきた。その新たな力を得た腕試しといわんばかりに、今までのシリーズ作品以上に丁寧で整備された圧巻の解決編を作り上げてきたが、やはり本書の目玉は紅門が遭う最厄にある。だって誰も自分の代表的な探偵役をこんな最厄な目に遭わせようとは思わないでしょう?(解説より:嵩平何)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最初に紹介される登場人物の多さにとまどったが、慣れてからは物語に引きこまれて良質な本格ミステリを楽しめた。まさしく紅門にとって最厄の事件だった。こんなとんでもない目にあった探偵は他に見たことがない(笑)

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

なるほどなあ。
確かにある部分まではいつもの霞流一だけど、あるオチはらしくないし、久しぶりの紅門だったからかなあ。
面白かったのと、ちょっともやったのはあるなあ。
ただ霞流一始めてはこれは意味わからない。

3022冊
今年250冊目

0
2025年09月26日

Posted by ブクログ

イベント会場で発生した事件… 誰が、何故、どうやった?一連の推理が楽しめるミステリ #エフェクトラ

■あらすじ
名脇役者である忍神健一は、役者生活40周年の記念イベントを控えていた。イベント会場である神社では、多くの役者仲間が集まって開催の準備をしている。騒々しく準備が進められる中、鳥居に卒塔婆が括り付けられるなど奇妙な事件が発生する。
そして雪が降り積もった翌日、足跡のないバンガローで、ひとつの死体が見つかるのだった。

■きっと読みたくなるレビュー
良い推理小説ですね、めっちゃ丁寧な本格ミステリーです。
誰が犯人か、不可能犯罪をどう実現したか、動機はなんだったか、といった基本的な謎解きがしっかりと楽しめる。しかも小さな謎や過去の出来事まで、しっかり論理立てて説明してくれてるんですよ。充実したなるほど感。もちろんそのための手がかりも分かりやすく書かれてますので、読者も安心して推理にチャレンジできます。

特におすすめなのが推理パートなんですが、往年の古典ミステリの解決編を思い出させる推理が素晴らしさ。入り組んだ連続殺人の犯人当てから、不可能犯罪の解明、そして動機までのロジック展開は一級品です。

特に動機は多くの情報が出されていたのに、繋がりがさっぱりわかりませんでした…一連の事件をひとつの線で結びつけた真相には、ほんと驚かされましたね。

また登場人物たちについては、キャラや会話がやたらユルユルの割に、実は背景や関係性がぶ厚い。会話もサクサク読めてしまうんですが、物語が進んでいくと、粘りのある人間ドラマを感じることができます。

そしてこの紅門にとっての最厄な事件については… 私ならもう立ち直れません。

■ぜっさん推しポイント
世の中、人工的なものが増えてくると、人間の手による創造や芸術が減少しちゃいますよね。本作の主人公である忍神健一は、死体役で有名なバイプレイヤー。なんでこんなヘンテコな役柄を設定したのかよくわかりませんでしたが、本作「エフェクトラ」を読み終えてみると、なんとなく理解できた気がします。

お芝居も小説も人の手で作られることによって、血の通った作品ができるのではないかと思いました。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

紅門福助シリーズ、とのころですが読むのはこれが初めてです。
なんともこう・・バカミス感のある間でもって事件が進行していく。事件自体はコテコテの本格だし過去の起きた「ギャクロス」の事件なんかはやたらと陰惨だったりもしますが、登場人物のふわふわした語り口がどうにも深刻さをそぐというか。別にそういうのが好きな人からしたら読みやすくていいんでしょうけども。妙にダジャレみたいなものがちらほら差し込まれるのは好き好きありそう。

そして副題にもなっている「最厄」。なにが最厄なんだろう?本の帯にも「誰も自分の代表的な探偵役をこんな最厄な目に遭わせようとは思わないでしょう?」と書いてあってそれが気になって読み始めたのになんか普通に謎解きして終わりムードでもって一向に・・
と思ったら。なるほど。そういう。これは感想難しいな。最厄ってそういう。。。
これまでのシリーズを読んでたらまた別の感慨があったと思うんですけどね。紅門福助の人柄みたいなものを知っていたら。

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2023年09月13日

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