【感想・ネタバレ】日経平均 値動きのルールのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は、証券会社の先物ディーラーとして、日経平均およびTOPIXの取引で通算30億の利益を上げたという。

本書で、参考になるのはそのキャリアの中で数々の暴落の場面に出くわし、それらが発生前後にどのように値動きをしてきたかの履歴がまとめられている事である。

湾岸戦争では、開戦と同時に上げ相場となったという。また、ライブドアショックでは、同社に家宅捜索が入った当日はそれほどの値動きはなく、翌週からマネックス証券がライブドアを信用取引の保証金への参入を取りやめたことから一気に暴落したという。また、阪神大震災においては、震災直後はそれほど動かず、むしろその直後に発生したベアリングス証券の1トレーダーによる損失隠蔽のトレードによって一気に相場が暴落した。

いまとなっては記憶が薄れてきたこうした暴落の事態に相場はどのように反応し、そして著者はどのように対応したかという記述が記載されている事は、コロナ暴落の最中にいる我々にとって大きな価値がある。

基本的には、他の成功している多くのトレーダーのように、相場の底や天井を予測することは出来ないという前提であり、相場に付いてゆく順張りスタイルであり、損きりはスピーディーに素早くという事である。先に読んだcis氏と違う点があるとすれば、その日のトレンドに乗りながら徐々にポジションを増やしていくという事か。

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2020年03月22日

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