あらすじ
南十字星がきらきらかがやく大きな島。この島のユーカリの森で生まれたコアラのパマはお母さんコアラとなかよくくらしていました。ある日、この森で見たこともない大きな大きな火事がおり……。
「ユーカリの森はなぜ燃えてしまったの?」「どうしてパマはひとりぼっちになってしまったの?」山火事で生き残ったユーカリが語る親子コアラの物語。
この地球で本当に起きていることから生まれた「環境問題」「人間と動物の共生」をやさしく語る、SDGsにつながる本。
(小学1年生からひとりで読める)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お話の内容はご記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが2019年から半年に渡り起きたオーストリアでの大きな山火事を題材にし作られたお話です。
ユーカリの木がコアラの親子を大きな愛で見守る姿が描かれています。
おとなは、5分もあれば読めてしまうボリュームですが、長編の本を読み終えたような充実感がありました。人としてのあり方を考えさせられました。
小学校低学年の読みきかせにふさわしい児童書だと思いました。
絵本だと簡単すぎてしまうし、児童書ですとちょっと長いな、難しいな、という本がほとんどの中、この本は貴重な位置付けになると思います。
押し付けがましくなく、自然と子供たちの心に優しくストレートに届く文章。言葉一つ一つ簡単でありながらも胸に迫る文章に感動しました。
地球の生きとし生けるものへの愛情が感じられ、今西乃子さんの願いが込められている、その気持ちがヒシヒシと伝わってくるとても心あらわれる内容でした!
いろんな方に薦めたいです!
Posted by ブクログ
人間を責める言葉が多すぎやしないか?と思ったけれども、実話なら仕方ないか。もう少し、話の中で人間が侵してしまったことをわからせる方がいいとも思ったけれど、対象が小学1年生からと裏表紙に書いてあったので、小さい子にはストレートに伝えた方がわかりやすいのかもしれないと思い直した。