感情タグBEST3
Posted by ブクログ
先輩のライター霧島が取材途中で姿を消した
仕方ないとカメラマンの桧山が取材を続けることに
色んな人から鬼が絡む話を聞くお話
最初のお話ではミス・マープルみたいな構成だなーと思いながら読んでいました。
話を聞いてその裏に隠された真実とは・・・みたいな
でも話が進むにつれて様子が変わってくる。
最後の話を読むと,また読み直したくなる1冊
人はかくも怖ろしい
作者さんは脚本も書かれているということで,
この本を舞台でも見たくなりました
Posted by ブクログ
鬼をテーマにした連作短編ミステリ。鬼といっても本物の鬼が出てくる訳ではなく、鬼がつく遊び「影踏み鬼」「色鬼」「手つなぎ鬼」「ことろことろ」をモチーフにしている。
謎を解く探偵はミステリを収集しているライターの霧島──ではなく、霧島の振りをしたカメラマンの写真家の桧山。いわゆる安楽椅子探偵もので、人の話を聞いて桧山が事件を推理していく。
桧山が謎を解き明かすことで、知りたくなかったこと、隠していたことまで容赦なく暴かれていく。
とても面白い短編集だった。ぜひ続編出して欲しい。
Posted by ブクログ
タイトルのわりにホラー要素は一切ないものの、後味の悪いミステリ短編を続けざまに読まされる。尾を引きはするかもしれないが楽しくはないし、どうしてそんな話ばかりになるのか、オチである最終編でそれなりに得心はいったものの、一番気になる点はそこではなかった。
「ヒヤマヒカル」はともかく、「ヒヤマヒナタ」なんて似通った音の名前はさすがにつけないでしょうよ。
Posted by ブクログ
「影踏み鬼」「色鬼」「手つなぎ鬼」「ことろことろ」
四話収録の連作短編集。
渡る世間は鬼ばかり、一見善良な人間に見えても、心の中には鬼が棲んでいる。
SNS上で企画された『あなたの身に起きた“鬼”のエピソードを教えてください』。
写真家の桧山は投稿者や事件関係者の元を訪れ事件の真相に迫る。
実にスリリングで面白い。
ただの取材だとばかり思い込んでいた投稿者も読者も、この男に翻弄される羽目になる。
自身も子供時代に遊んだ事がある鬼あそびが突如禍々しいものに感じられ薄っすら恐怖さえ覚えた。
机上のロジックが導き出す解に驚愕。
Posted by ブクログ
「あなたの体験した「鬼」の話を百字以内で聞かせてください。」というアンケートに応募してきた人達に取材を行い、その体験をゲーム感覚で読み解いて行く。「厳密なルールに基づいた机上のロジックです。」と言う言葉で巧みに取材対象者を籠絡し真相を暴き人の内側に持つもう一つの顔をさらしていく。悪魔のような笑みを浮かべながら。鬼の遊びになぞらえた短編集。冒頭の「プロローグ/エピローグ」が最大の謎でシリーズ化するのかもしれない。ホラーでも怪奇物でもなく淡々と鬼が明らかにされていくところが逆に怖さを増している。
Posted by ブクログ
SNS上の企画「あなたの身に起きた〝鬼〟のエピソードを教えてください」に寄せられた三つの事件。
投稿者あるいは関係者三名の前に現れたのは、ひとりの男だった。桧山は「推理ゲーム」と称して隠された真相を暴いていく。
秘密にしていたことが知られたとき、すがっていたものが壊れた瞬間、優位だと思っていた自らの立場が危うくなったときの表情が見たい――桧山の真の目的はそれだった。
えっ?霧島はどうした?行方不明?
Posted by ブクログ
霧島と桧山の関係性が分からなかったけど、最後の話で納得。返せなかった傘はそのままで、人のブラックボックスを開け続ける桧山から霧島は逃げたのか。喪黒福造を思い出してしまった。真実を知ってもスッキリする事はない。
Posted by ブクログ
鬼は日本人にとって案外身近なものであろう。節分の時のでん六豆のお面、桃太郎、うる星やつらのラムちゃん、椿鬼奴...パッと思いついただけでも鬼モチーフは枚挙に暇がない。「鬼の話を聞かせてください」と市井の人に取材するフリーライターが主人公。どこか得体が知れなく、こすっからい印象を与えるこの男が聞きだす鬼イヤミス4編。話だけなら『影踏み鬼』が一番面白かった。ラストの『ことろことろ』は結局ようわからん話やな...と思ってたのに、何と言うことでしょう。プロローグエピローグがここで効いてくるとは。一本取られたぜ。
Posted by ブクログ
昔遊んだ鬼ごっこをタイトルにした短編集。
タイトルに惹かれて手にした作品です。
「色鬼」がお気に入りで、昔読んだ横溝正史の「仮面舞踏会」を思い出しました。(あれほどおどろおどろしさはありませんが)
Posted by ブクログ
影踏み鬼、色鬼、手つなぎ鬼、ことろことろの4つの遊び鬼にまつわる話。
SNSで「鬼にまつわる話を聞かせてください」という投稿に応募した人たちに話を聞いていく中で、応募者が抱える謎を「ロジック」で解く桧山。
決して明るい話ではないけど、全体的なストーリーの雰囲気は好きだった。
Posted by ブクログ
各話が読みやすいミステリになっていてなかなか面白かった。最後の話だけ少し毛色が違うけど、読み終わった後に本の冒頭に戻りたくなる仕掛けがある。大どんでん返し、というほどではないかな。広告記事を見て楽しみにしながら読んだけど、期待が大きすぎたかも。
Posted by ブクログ
SNSでフリーライターが募集した〝鬼〟のエピソード。それに応募した投稿者や事件の関係者のもとに現れた男が、事件の隠された真相を暴いていくという短編集。
鬼ごっこで鬼が交代するように、ラストで見えていた風景が反転するような真相を関係者に突きつける桧山のダークさがいい。ブラックな読後感だが面白かった。
Posted by ブクログ
すばらしく新鮮
わずか4ページのプロローグ兼エピローグは読後また読み直したよ。だから、兼エピローグなんだな。2ページ目冒頭の誤植(バソコン)ってのが笑うけど。
各話は連作ではなく独立。それぞれ色が異なってて面白い。じわっと怖い話とか、やりきれない泥沼とか、あっと驚くどんでん返しとか。
でも、最終話だけはすべての背景が明らかになる重要な物語になってる。トリックとかではなく、ふとしたきっかけがすべてをひっくり返すような、どんでん返しというより天変地異的なエンディングに驚愕するなぁ。
鬼の話に持っていかなくても十分に面白いんだが、なんでまた鬼引っ張り出してきたのかな?そして、それは霧島どこ?ってのに関係あるのかな?
Posted by ブクログ
人の闇にひそむ鬼の話を元にしたミステリー短編集。こういう探偵役も悪くないなー。世の中には色んな鬼がいるものだ。『手つなぎ鬼』の話が良かったな。妹を心配するあまり鬼の側に堕ちた兄、強かに生きた妹。果たして鬼はどちらなのか?