【感想・ネタバレ】カルトの花嫁 宗教二世 洗脳から抜け出すまでの20年のレビュー

あらすじ

20年という歳月を、統一教会に翻弄された筆者の衝撃のノンフィクション手記。

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Posted by ブクログ

安倍晋三元首相の暗殺事件で再び注目を集めるようになった「旧統一教会」。

「合同結婚式」というよくわからないイベントを行っている、キリスト教系の新興宗教、というようなう印象しかもっていなかったのですが、「カルト集団」というものの恐ろしさを知って愕然としました。

確かに、日本には「信教の自由」がありますから、個人個人がどのような宗教を信仰しても、それが「公共の福祉」に反しない限りは自由です。
しかし、その過程で「洗脳し、強制的に入会」させたり、「恐怖心を煽って(霊感商法などと呼ばれますが)高額な商品を購入」させたり、信者に高額の献金を要求して過程を崩壊させたりすることは、「自由」にしてはいけないのだ、と改めて感じました。

特に、本書の筆者は「カルト二世」で、親が信者になったため、その勧めを受けて入会することになりました。
「親から見放される不安」や「親の期待に応えたい」という子供の心理がありますから、親の主張に真っ向から異を唱えることは難しく、そのまま統一教会に取り込まれて悲惨な生活を送ることになります。

人間だれしも悩んだり落ち込んだりすることはありますし、その際に宗教(信仰)が心の平安をもたらすこともあるでしょう。けれど、宗教にのめり込むことで、実生活や周囲の人を傷つけ、巻き込み、不幸の連鎖を広げていることもあるのだということは自覚しなければならないでしょうし(洗脳を受けている間は不可能だが)、「過去の(先祖の)行いが悪かったから現世の苦しみがあるのだ」という思考回路では根本的な問題の解決にはならない、ということに気づく(気づかせてもらう)ことが必要なのだな、と改めて感じます。

また、筆者も言及していますが、カルトから脱会することがゴールなのではなく、そこはあくまで「スタート地点に再び立った」ということに過ぎません。カルトを信仰していた期間に失ったもの、という「マイナス」をかかえて生活を作り直してゆくことは並々ならぬ努力が必要となりますし、それを成し遂げた筆者に尊敬の念を抱きます。

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2022年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の母親は不幸な結婚生活を味わい尽くしてきたはずなのに、自分の子どもにも信仰を強要し、祝福結婚を勧めたとは驚きでした。洗脳とはこんなにも強力なのかと思いました。

2世が苦悩の渦中にいるのに、愛の感じられない言動にさらされて、精神疾患を発病する。『みんなの宗教2世問題』もそうでしたが、負のスパイラルになっていると感じました。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

想像を絶する、壮絶な話でした。 合同結婚式の光景はTVで見てましたが、とても異常な光景だったことが思い出されます。 洗脳が解けた今、筆者とその子どもたちが幸せに過ごせていることを願っています。

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2024年09月14日

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