あらすじ
〈電子書籍版に関する注意事項〉
本書は固定レイアウト型の電子書籍です。
【『東京店構え』の著者が描く日本の町並みや風景、12年間の記録を一挙収録!】
大ヒットイラスト作品集『東京店構え』『東京夜行』の著者が描く日本の町並みや風景、12年間の記録を一挙収録。イラスト作品だけでなく、アニメーション監督、漫画制作と活躍の場を広げている著者が、2010年頃から描き溜めた主に水彩画を収録したイラスト集。
日本の町並みや建物を独特の視点と優しいタッチで描き綴った一連の作品からは、著者の心の奥底に眠る日本の「町」への感情と、それを描くことで自身の興味や懐かしさの理由をひも解き、現実を見つめ直そうとする意識が浮かび上がってくる。
本書では、そうしたイラストの数々を著者の記したメモとともに掲載し、心地よい町並み、懐かしい景色と、著者が続けた12年間の対話の記録をたどる。
〈著者プロフィール〉
マテウシュ・ウルバノヴィチ
ポーランド出身。アニメ制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム入社後、アニメ映画『君の名は。』など数々の作品で背景美術を手がける。2017年からは独立し、『東京店構え』『東京夜行』などの作品集を刊行してロングセラーになるなど、世界中に多くのファンをもつ注目のイラストレーター。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
友人と一日かけて東京を散策する、という遊びを始めています。ひとりは目的地決めてGoogleMapの指示通り歩きたい派で、もうひとりは遠回りでも知らない道を歩きたい派で、自分は、というと、ちょっと生活感のある商店街で寄り道したい派ってことになるのかもしれません。まあ、話しながらその場その場で曲がったりまっすぐ行ったりGoogleMap使ったりしながら歩くのですが、友人が知っていて自分の知らない風景、自分が知っていて友人が初めての風景、みんな知らない風景がなかなか面白いのです。歩く、ことを目的としているのですが、その面白さを、描く、ということに置くとこういう画集になるのかも、と思いました。しかし、昔ながらの店舗と大きなビル、橋が繋ぐ水辺と生活、都会に生き延びる植物たち、もしかしたらなくなるかもしれない風景たち。よく見つけ、よく描いてくれました。スマホの中にある風景では、その場に佇んだ時の記憶は蘇らないかもしれませんが、マテウシュ・ウルバノヴィッチという奇特な画家の作品は、きっとその場の気分を描いているのだと思います。