【感想・ネタバレ】トラウマの精神分析的アプローチのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

松木先生のこのシリーズは、
多くがビオンを基にした精神分析的視点を、
様々な病態や病状について理論的に描き出され、
かつ豊富な臨床素材が実に勉強になる。

今回トラウマの再検討と定義づけ、アセスメントだけでも、
かなりの情報量で実践的であるが、
困難な事例の数々、そしてマネジメントと応用に、
終始圧倒される感覚だった。

いかに心的外傷が人のこころを蝕むものか、
その深刻さに胸が詰まる。
そのような痛みと混乱に深く関わろうとする治療者たちの全身全霊の臨床が、
特に逆転移の吟味に如実に現れており、
これまた息を呑む。


P64「年単位の相当にながい期間が必要である。(中略)なぜなら私たちは、人の生きてきているこころに関わっているからである。ここには治療者による、ある種の献身が求められいてる。」

0
2021年07月18日

「学術・語学」ランキング