【感想・ネタバレ】ストラクチャーから書く小説再入門 個性は「型」にはめればより生きるのレビュー

あらすじ

好評いただいている『アウトラインから書く小説再入門』著者の第2弾は、映画の構成を小説に応用したストーリー構築の極意。豊富な事例をもとに、物語を書くためのメソッドを徹底解説します。

物語は三幕構成で作られる。ハリウッドの脚本術では定説ですが、その「型」を小説に応用するというと、自由を制限されることに戸惑うひとも多いかもしれません。しかし「型」がわたしたちの生理と本能に組み込まれた普遍のリズムを拠り所にしているとしたら…?

本書では、傑作に欠かせない「構成」=ストラクチャーについて、映画脚本術をもとに指南します。単なる“ひらめき”を作品化し、独創性と個性を最大限に引き出すために大切なこととは何か。勘を頼りに書けても確かな技術は身に付きません。物語にインパクトを持たせながらもバランスと整合性を生み、最後まで書ききることができる強い物語に必要なことを、それぞれストーリー(物語)の構成、シーン/シークエル(場面/つなぎ)の構成、文の構成など10ステップに分解し、丁寧に解説します。

「型にはめたら個性が出せなくなる」と心配ですか? でもそれは誤解です。構成は作品を形づくるのに必要な枠を与えてくれるだけで、その枠を使って物語が成立するか確認し、自信と確信を持って創作ができるようになります。

構成は創作活動をするあなたを支え、はばたかせてくれます。初めての方も、すでに仕組みを勉強されている方も、ストーリー構築の極意について新たな発見ができるでしょう。とくに、ライトノベル、ゲームシナリオ、エンタメ小説のライティングには有益な一冊です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

掴み 疑問を感じさせる
答えを出すタイミングを早くしすぎない
本の最初の20%から25%で人物や舞台設定、危機を紹介
好きな登場人物をありったけ書く
登場人物の身近な環境を描く。早ければ早いほどベター。
プロットポイント全体の25%経過したあたり
人物の成長や変化は徐々に読者に伝わるように描写
小説で読者から得たいのは感動
クライマックスは終盤の章とシーンを短く
クライマックスは終盤、全体の90%地点あたりで
解決はできるだけ短く
エンディング しばらく寝かせる
文は反射的な反応が先

0
2024年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半シド・フィールドの3幕構成をもとにした解説。
小説・映画からそれぞれ2作品ずつを例に解説されている。
シド・フィールドの脚本術よりは翻訳が読みやすいと思う。
3幕構成をすでに知っている人であれば、本書は必要ないと思う。
後半はシーンとシークエルについて。ごく当たり前のことが書かれている。
ハリウッドの脚本系、翻訳ものすべてに通じることだが、文章が冗長でつらい。
3幕構成についてはグラフ(図)があったほうがわかりやすいと思う。

0
2014年04月24日

「趣味・実用」ランキング