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Posted by ブクログ
いわゆるデス・ゲームものと呼ばれる設定のミステリ。閉ざされた謎の施設で育った主人公たちが,死のゲームに強制的に挑まされる。
各階に用意されている二つの箱。一方を開ければ脱出への扉が開き,もう一方には死の罠が待つ。
まるでテレビゲームのような設定の小説。小説というより,実際にゲームをしているような感覚で読んだ。キャラクターもそれほど魅力的とは言えないし,間違った箱を選んだだけでバタバタと人が死んでいくというドライな設定。ときおり,箱の中から新たな仲間が見つかることもあるが,最終的には箱を開けて死んでしまう。
謎の施設は,遺伝子実験などを行っている施設のようで,登場人物は超能力を持っている人物がいたり,外見がゴリラの人物がいる。こういう設定があまり生かせていない。全体的にアラが多く,つっこみどころも多い。しかし,こういうゲーム的な感覚の小説は,個人的には結構好みなのだ。
世間一般的な評価はそれほど高くないのだろうな…と思うが,好みの小説なので★3をつけたい。