あらすじ
大事な人が、がんになった時、なんと声をかけて励ませばいいか。大事な人を失った遺族に、どう力づける言葉をかければいいか……。仏教カウンセラーとして、ホスピスで多くのがん患者を見守り、見送ってきた尼僧の著者が、患者の入院直後、手術前、手術後、末期、そして残された遺族にどうやって勇気づければいいかを綴った実用ノンフィクション。がん患者だけでなく、鬱の人、その他重度の病気の人に対しても有効な1冊。
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Posted by ブクログ
お見舞いに行った時、何と言葉をかけてよいか困ることがかなりありますよね?
私は励ましたい思いから、ちょっと違うんではと思いつつも他に言葉が選べなくて「元気そうだね」と言ってしまったことが多々。
入院していて元気なわけがないのはわかっているのに情けないことです。
そんな時にこの本を発見。
著者は真宗大谷派の僧侶。さすがお坊さんらしい言葉がたくさんありますが、あの世的な話で言うと、お浄土というよりもう少し西洋的なあの世感?をお持ちのように感じられます。スピリチュアル寄りといいますか。
読み進めるうちに、今まで送ってきた人たちに「このように言葉をかけてあげればよかったな」と思う言葉にどんどん出会います。
出会うにつれ、その当時の自分の思いや故人の表情やしぐさを思い出し、切なさと後悔で涙ながらの読書となってしまいました。
これから送らねばならない人たちに、その時にはこの本を思い出して言葉をかけられたらと思います。