【感想・ネタバレ】読解のための上級英文法のレビュー

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Posted by ブクログ

「英文では見たことあるけど、文法書には載ってないこと」が盛り沢山!高校生時代にこういう本が欲しかった・・・

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

 英文を読んでいて、なんとなく意味は取れるかもしれないけどちゃんと文法が説明できないような事項(「文法」としては教わらなかったような構文や語法など)、誤読しやすい箇所を中心に、主に大学受験で出た英文をネタにしながら、文法項目別に網羅しようとしたもの。最近出た似たようなコンセプトの本としては、本書の著者と同じ予備校講師の山﨑竜成という人が書いた『知られざる英語の素顔』という本があったが、あれは本当に受験生一般に知られていない言語事実を集めたもの、という感じがあったが、それはもっと基礎的な(というか少なくとも受験生なら知ってても良いような)形についてまとめられている。
 基礎的な、と言ってもタイトルにあるように「上級英文法」の中では基礎的な部類、あくまで中級から次のレベルに行くためには必要なレベルの事項が多い。例えばShe will make a wonderful mother.の「〜になる」の意味のmakeとか、as if to say, as if by magicとか、than is necessaryとか、描出話法とか、Such is S that SVとか、最上級のimaginableとか、そういうレベル。確かに難しいけど、英語をちゃんと勉強した人なら、何度かは出会ったことあるだろう、というもので、山﨑先生ほどのマニアックさ(?)みたいなものはなかった。そういう意味では、自分が上級にいるのかどうかを知るためのチェックができる本、という感じ。…と偉そうに言ってるおれも、知らないというか、そう言われてみればそうだ、というようなことが多く、とても勉強になった。特にどう和訳すれば分かりやすいか、という部分は、結構なあなあにしてた表現があるなあと反省する。
 全部書き出すとたくさんになるので、少しだけ。まずpp.169-70のmuch (a) part ofの話。Women are very much a part of the military.だったら、「軍隊の一部としてすっかり定着している」とか、文修飾副詞のarguably(p.175)は「〜と言っていいだろう」とか、not leastはespecially(p.186)とか、イディオムnot without Aは「Aがないというわけではない(それなりにある、少なからずある)」(p.196)、There is an important sense in which SV.(SVと考えることも、ある意味においては重要である)(p.228)とか。最後に「気づきにくい熟語」という付録があって、これそのまま高3の生徒に配って覚えさせるのは有効かも、と思った。(24/04/01)

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2024年04月15日

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