あらすじ
50周年コンサート真っ最中のさだまさしについて、徹底的に研究的視点に立ってまとめあげた、異色のエンタメ論文集。
「さだ研って本当に俺のこと研究してるのか?」という言葉に奮い立ったさだ研(さだまさし研究会)のプロ研究者たちが、
本気でさだまさしを学問研究してまとめてみた!
・国民的歌手・さだまさしの音楽、詩、あるいは存在そのものを、アカデミックに分析する。さだまさし準公認企画
・本人インタビューやゴスペラーズの北山陽一さんが生徒役となる研究ストーリーも掲載
・初版特典ステッカー付き
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「夏、長崎から」の時期になると、彼らは上りを立てて長崎に結集したんですよね。みんなが面白がってさだまさしを肴に青春を謳歌していると言うのはすごく好きでね。
さささの会ってグループがあって、編集者とかライターとか、さだまさしのことが気になっている、気に入っている連中が、さだを肴に酒を飲むかでのを作ってましてね
案山子の詩世界の背景には、高度成長期の人の移動が盛んだった時代の空気がある。この曲がヒットしたのは、進学や就職のために地方から都市へ人々がやってきた時代、無数の案山子たちがいた時代だったからだった
Posted by ブクログ
<目次>
第0章 研究対象、研究者に語る
第1章 さだまさしのアクセント研究
第2章 「水底の町」の時代
第3章 人生と老い、その豊かさ
第4章 さだまさしデザイナー論
第5章 「神(様)」がいる国
第6章 さだまさしに見る日本語再発見
<内容>
世の中には大学のインターサークルで「さだまさし研究会」なるものがあったんだ。本屋でこの本に出会ったときに思わず吹き出してしまった。半分マジで半分冗談なのだろう。第0章のあたりを読むと、発足は1980年。自分も大学生の時だ。大学時代できた彼女は、さだまさしがお互い好きだったからだ。通っていた大学は東京ながら、マイナーだったので、この研究会の噂が入っていれば…、である。第1章以降は、とても真面目な研究論文は続く。巻末にこの本に入らなかった文の紹介があるが、そっちのエッセイ系も読みたかった(読み物としてはこっちの方が面白そうだ)。