【感想・ネタバレ】これならわかる〈スッキリ図解〉精神保健福祉制度のきほん 第2版のレビュー

あらすじ


精神科領域の全体像をつかんで現場の支援に活かす!
改正精神保健福祉法(2023年・2024年施行)に対応した最新版!

精神疾患・精神障害の種類や症状は患者さんごとに多種多様。多くの場合、治療は長期に及ぶため、症状と付き合いながら仕事をしたり、いくつもの課題を抱えながら生活している方が少なくありません。そのため、薬や心理療法などの医療的ケアとともに、様々な支援制度やサービスを患者さんの状況に合わせて活用することが重要です。

こころの病や問題には、医師をはじめ、看護師、保健師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理師、作業療法士など様々な専門職が関わります。それぞれの専門領域の違いから、「症状や治療の知識は豊富だが、制度やサービスについては詳しくない」「精神保健福祉士の常駐がない現場で、患者さんからの制度や法律に関する質問に対応できない」ということもあります。

本書は、主に精神科にかかわる専門職や患者さんを支える家族などに向けて、精神保健福祉に関する制度・サービスをわかりやすく整理して紹介。2023年4月、2024年4月施行の改正精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)にも対応しています。

精神疾患や精神障害の基礎知識もまとめており、初めて精神科に勤務する人や学生にも入門書としておすすめ。病院以外の場所で、課題を抱えて生活する人を支援する上でも役立ちます。

【目次】
第1章:精神保健福祉法の基本
第2章:精神科の対象とは?
第3章:精神科に関わる専門職
第4章:精神疾患の治療法
第5章:入院・医療制度の実際
第6章:働く人のための精神保健福祉
第7章:日常生活で活用できる支援制度

【編著者】
■二本柳 覚(にほんやなぎ・あきら)
京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科講師。日本福祉大学福祉社会開発研究所客員研究所員。修士(福祉マネジメント:日本福祉大学)。社会福祉士、精神保健福祉士。
【著者】
■石井 佳葉(いしい・かよう)
就実大学教育学部教育心理学科講師。博士(教育学:京都大学)。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。公認心理師、臨床心理士。
■茂本 由紀(しげもと・ゆき)
武庫川女子大学心理・社会福祉学部講師。博士(心理学:同志社大学)。公認心理師、臨床心理士。

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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Posted by ブクログ

一つのこと内容について見開き1ページ(半分は説明で半分は図解)で簡潔にまとまっており、ちょっと気になったことを調べるのにちょうど良い内容であった。制度を利用するまでの流れなど、細かくてわかりにくい部分もなかったわけではないが、概ね理解することはできた。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024年4月から精神保健福祉法が改正になるということで、ナニが変わるのかを知ることと今まで何となく知ってたことの確認のために本書を手に取りました。

全体はさらっとしか読んでなく、今の自分の現状(精神保健福祉制度の必要な身内がいる)に必要な部分のみ精読しました。具体的には4章からの内容。治療、入院、医療制度、生活支援といった実践に近い部分。前半3章は精神保健福祉法の基本、精神科の対象、その専門職といった内容で精神保健における基本的な情報総まとめという感じです。
本書を手に取る方も様々とは思いますが、一から勉強しようとか、自分や家族が精神保健の助けを必要とするにあたってまず知識からというような、色んな立場や意味あいで「ご新規さん」みたいな人はおそらく本書を手に取ることはない気がします。
(一から勉強したい人はもっと専門的な本などを当たる気がしますし、自分や家族がまず知識を得なくてはと思う人はその状況からそもそも本書を手に取ってる時間や状況にない現状が予想されるため)
なので、本書を手に取る人は4章、もしくは5章から読まれる方が実質的に活かす使うということで参考にできると思います。
6章後半及び7章は職場でのストレス対処、メンタルヘルス、傷病手当や労災、再就業、社会復帰、具体的な生活支援として利用できるお金に関する制度といった具体的な社会生活する上での必要な情報がわかりやすく簡潔にまとめられています。
本書のメインに使われているティファニーブルーのような青緑系の見出しや図表が目に優しく読み心地が良いです。
新制度を含め、大事なところを的確にしかしザクッと把握するのに最適な一冊だと思います。

ここからは個人的感想といいますか考えになります。本書の評価とは関係ないです。
本書を読み医療保護入院に関する制度が結構変わったことを知りました。具体的には入院の期限が設けられたことが一番大きい改正かと。
それを踏まえ、入院が長期化した場や退院後どのように精神面での生活を整えたり支えてもらったりするかということを入院中から担当者会議をして検討し、どのようにサポートしていくか考えるのだそう。
しかし正直言うと、果たして決められたように助けを受けられるだろうかと当事者をサポートする身内である自分は疑問を感じました。
それは病院の体制や自治体の協力体制、もっと言えばその時の担当の力量、人格、相性、ぶっちゃければ結局担当者の当たり外れによるところが今後も多いのではないか。
実際これまでそう感じさせられることがうんざりするほど多々あり、人が変われば体制変わっておかしいじゃないかといえば制度も変わったのでと言われて知らないぞ本当かよ?のような、どこまでが制度改変によるものか、担当者の独断と偏見なのかわからないという対応が、数え切れないくらいありました。
制度が変わって入院期限が設けられたところでサポートする体制が整ったり追いついたりしなければ結局は期限で追い出され状態を悪化させることにも繋がりかねないのではと思います。
本書によればサポートは医療保護入院対象者のようなので、任意入院の場合はますます相談しても助けを受けにくくなるのではと危惧します。
現状、病院の相談員に相談しているにも関わらず色々理由をつけられてサポートを受けられない状況になっているからです。
4月から新制度が運用されるわけですが、改正が改悪にならないことを願うしか今はないですね。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

前回出版された分の改訂版。令和に入り精神保健福祉法も改正を重ねています。私たち現場職員としては常に法律改正には敏感になり、知識のアップグレードをすることが望まれます。しかし改定されるからと厚労省のサイトに行き、改正ポイントを逐一調べる労力があるか、モチベーションがあるかと言ったら恥ずかしながら怠けてしまう自分が居ます。
 少しでも勉強をするという意識があるのなら、こういった簡潔に要点を摘まんでくれている本を読むだけでも大変勉強になると思います。今後も重宝して行きたいですね。

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2024年01月09日

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