あらすじ
「組織的犯罪」に独り立ち向かった男の究極の人間ドラマ。「あなた」なら、いったいどうしますか?――警察の闇! 腐敗、汚職、隠蔽、これが手口の全貌だ!!
●「裏金づくりは過去のものではなく、記者会見をしたその時点でも行われていた。人一倍強い正義感を持って警察官になったはずの若者たちが、今日もどこかで裏金づくりに加担させられ、警察官としての良心を蝕まれている。その現実を前に、これ以上黙っているわけにはいかなかった。」――<本文より>
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Posted by ブクログ
元愛媛県警巡査部長である著者のノンフィクション。24歳で巡査部長昇任試験に合格するも、警察の裏金作りのための「ニセ領収書」を書く事を拒否し続け、その後1度も昇進することなく定年まで勤め上げた。警察内部の腐りきった体質や報復人事、長男の起こした殺人事件、最愛の妻の死などを、組織の悪習に屈しない正義感を胸に赤裸々に綴っている。本書に書かれてある全てが真実であるかを知る術はないが、警察全体に対する不信感と、それでもまだ捨てたモンじゃないという期待感が増幅して、何ともやるせない気持ちになった。