【感想・ネタバレ】露出せよ、と現代文明は言う 「心の闇」の喪失と精神分析のレビュー

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Posted by ブクログ

非常に興味深い現代の精神分析による現代社会論。
求めるものが与えられ続ける資本主義・情報社会のなかではセクシュアリティ-無意識-思考の価値が重視されなくなり、社会的権威としての統計的超自我に支配された行動心理学的な人間像が支配的になる?
精神分析・精神医学の現状についても触れられており精神分析の理解も深まった。

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2021年10月16日

Posted by ブクログ

面白かったです。

卑近な文化の話から始まり、このあたりは大澤真幸の現代文化論と重なる感じ。オリジナリティがないというわけではなく、アプローチの角度や論点の違いはあるにせよ、結論としては同じ地平にたどり着いた、といったところ。

後半になるに従い、フランスの精神分析業界のコアな話が増える。ラカンを論じる人はこのあたりのコアな話が好きなんだよな、と思わせられたにせよ、「フランス精神分析業界のコアな話」をここまでクリアに論じられたことはなかったと思う。

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2014年02月16日

Posted by ブクログ

ラカン理論が難しかったので、その辺はサラッと読んだ。「無意識」を手放しつつある現代と精神分析についての本。この本を読んで、「フロイト他諸々の精神分析って、ただのキモい妄想だろ」という認識はとても改善された。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ともすると認知行動療法に駆逐されがちな精神分析の現代的な状況から、フロイト〜ラカンへと繋がる精神分析の系譜とその思想の、今日的な意義をあらためて問うている。

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2021年02月24日

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