【感想・ネタバレ】世界のDXはどこまで進んでいるか(新潮新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

上司「世間ではDX化が叫ばれているようだ、わが社でもDXに取り組まなければ、君もそう思うだろ?」
部下「はあ」
上司「じゃあ具体的な検討、よろしく頼むよ」
部下「え」

さすがにこんな馬鹿上司はなかなかいないだろうけど、こういう上司にこそ本書を読ませればいいんだろうなと思った。
様々な事例を横並びに示して、企業の「あるべき姿」に向けてDXという手段を用いてどういった形のアプローチができるのか、ということを読者に考えさせることをゴールに掲げているので、新書というよりビジネス書の体裁に近い。
マイナスは本書で書かれていることがそれほど新しいわけではないように感じられた点。ビッグデータや人工知能を用いて、顧客に従来なかったような魅力的なサービスを提供するなんていうのはずっと言われていることだし、第三章であがっている具体的なDX事例に関しても、その企業をネットで検索すれば記事やプレスリリースがそれなりに出てくるので、元々DXに興味関心があって積極的に情報収集をしているような人から見たら物足りないのではなかろうか。

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2023年12月10日

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