【感想・ネタバレ】満足できない女たち アラフォーは何を求めているのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年12月22日

目次
序章 そもそも、アラフォーとは?
第1章 均等法はできたけど~元祖アラフォーの迷走と挑戦
第2章 やっぱり仕事は好き!~仕事は自分の存在証明
第3章 アラフォー結婚戦線異変あり!
第4章 アラフォー出産激増中!
第5章 アラフォーマダムの憂鬱と野望
第6章 いつまで、現役?~アラフォーの泣きど...続きを読むころ
終章 アラフォーとは何だったのか?
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序章 そもそも、アラフォーとは?
 40代は、マスで行動する最後の世代と呼ばれている。
 また、マスコミや雑誌の呼びかけに応じて消費行動を起こしてくれる「マテリアルガール」でもある。
 
第1章 均等法はできたけど~元祖アラフォーの迷走と挑戦
 カタチだけでも「均等法」ができたため、選択肢が今までにないぐらい多様化した世代。

第2章 やっぱり仕事は好き!~仕事は自分の存在証明
 アラフォーは総じて仕事には貪欲。
 職業の選択肢が少なかった時代には考えられないぐらい、カタカナ職業など職種が増え、仕事にやりがいを求める女性が多い。
 旧常識では、寿退社が女の花道だったが、よりよい居場所やスキルを求めて退職をすることが徐々に広がり始めた。
 その分、仕事に置いて自分探しを求める傾向も強い。
 転職はただ、受け皿は少ない。特にスキルが高くても協調性が少ないと辛い。
 逆に、パートタイム業務は需要があり、短時間労働からすこしづつ経験をつみ、勘を取り戻してからフルタイムに働きに出る専業主婦も多い。
 今まで培った、ヒューマンスキルを生かし、柔軟に対応できればけして、狭き門ではない。

第3章 アラフォー結婚戦線異変あり!
 絶対に結婚したい、というより結婚がひとつの選択肢ととらえている。結婚しても今のままの生活を維持したいと望んでいる。
 5歳、10歳以上年下男性とゴールインするケースも増えている。
 とくにあらフィーより下のロスジェネ世代は親の共働きがふつうだったので、女性が働くことに理解がある。
 逆に、同世代の男性は、かつて彼女らが適齢期の時期に、「当然結婚するよね?」との前提で、仕事を続けるか否かの彼女らの悩みに耳を傾けることはほとんどなく、結婚観の違いから結婚に至らなかったり離婚に至るケースも多かった。
 また母親世代は、娘には自分と違う生き方をしてほしいと思っていたはずなのに、やはり結婚しない娘を見ると不安が募り、チキンレースに負けていった。
 が、逆に40代男性以上が不良債権化している。理由は、旧来の結婚観バリバリで女性に望むものは「容姿」「家事能力」「とにかく若ければ若いほうが」などと、この期におよんでまだそんなことを言っているせいである。
 

第4章 アラフォー出産激増中!
 卵子の劣化など、まだまだ年齢的な制限は残っている。が…
P 132
 全体の出産数は約20年間で 7割まで減っているのに、40代になってからも人は 3倍と大きく反比例している。

p136 この年まで仕事を続けていると、酔も甘いも噛み分けて、それほど仕事に幻想を持っていない。だから命を育てることに意義を見出して、仕事を辞めたり休んで専業主婦になったとしてもその経験を楽しめ、いたずらにブルーになることもない。

第5章 アラフォーマダムの憂鬱と野望
 何よりも自己のアイデンティティにこだわるのは、シングルも主婦も同じ。
 理解ある夫と、子どもを持ち、アンチエイジングに勤しんで美貌を保っている。
 子どもは別の生き物で達成感とは成り得ない。理解のある夫は、何よりも自己のアイデンティティにこだわる、彼女たちの中では影が薄い。
 そんな彼女たちのアイドルは「林真理子」。
 アラフォー雑誌、「STORY」の読者ライターは大勢が応募した。彼女たちは、誰もが知っている一流企業に就職経験があり、夫も一流企業に勤務する、華やかな経歴が多い。
 彼女たちの応募が、殺到した影には40代女性の自己実現を受け入れる社会の受け皿がないこのと証左でもある。

第6章 いつまで、現役?~アラフォーの泣きどころ
 親の介護、自身のホルモンバランスの崩れ。女性の「ミッドライフクライシス」
 後者はピルの服用が有効である。
 ピルの解禁には時間がかかった。
 それは男性主導で、ある象徴にも思える。逆にバイアグラはすぐに解禁となった。

終章 アラフォーとは何だったのか?
 均等法の未発達感をエネルギーに変えて
 アラフォーは、基本的にエネルギッシュである。
 その根源を支えているのは、均等法の未発達感であるようにみえる。
 旧常識と新常識の間でもがき苦しみ、その未達成感が「まだまだ」という貪欲なエネルギー源に見える。
P239
アラフォーの定義
 年齢よりもアイデンティティを何よりも大事にし、その確立のためにエネルギーを注ぎ、自分の可能性を求め常に選択肢を増やしていく、そんなメンタリティーにあるのではないだろうか。
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雇用機会均等法が施工されてまだ30年たらず。女性のロールモデルはまだ育たない

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

近年話題になった「アラフォー」を、男女雇用機会均等法を軸として世代分けし、彼女たちの実際を描き出す。

今でいうアラフォーには、均等法世代、バブル世代、就職氷河期世代が含まれるとのこと。あとがきで述べられているように、もともと著者は「均等法世代」について書きたいと持っていたらしく、均等法にかなりの比...続きを読む重を置いての語り口になっている。たった数年の差でそんなにも違うものなのか…と感心しきり。
ここで語られるアラフォーは、確かに現代の40代だと納得のいく姿だった。以前のイメージと今の40代は全く違うと思う。40代と聞けばなんだかおばさんもいいところな感じがするけれど、実際に身近な40代女性を思い浮かべるとみなさんしっかり「女性」でいらっしゃる。
アラフォーはとにかく元気だということがよく分かった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

2009年2月

アラフォーとは?、アラフォーの仕事(男女雇用機会均等法)、結婚、出産、野望、mid-life crisis など

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